ヴラド・ドラクラ感想

アニメ・漫画ヴラド・ドラクラ

ヴラド・ドラクラ、新刊発売おめでとう〜!!
しかし私は30代なのに森薫先生とお揃いの石灰沈着型五十肩になってしまったのであった。
しかも右肩。
記念イラスト描くどころではなくリアル生活が地味に崩壊中です。助けてくれ〜!!
(死にはしないが、薬は時間と風呂しかない現代医学敗北病)

経過を話すと、9月に肩に違和感を感じ始め、右手ごと死にかけた10月に医者にかかるも、11月に入ったら何しても痛いピーク状態になり夜もまともに眠れず、今やっとその激痛期が過ぎたのかよくわからんが日によっては人間を若干取り戻すレベルになりました。
だからこのブログをかろうじて更新できているわけですが、激痛期はマジでスマホのフリック入力すら響く痛みで強制的にSNS断ちしましたね!カスタム絵文字ポチっと送るだけでコミュニケーションできるミスキーって最高!!俺はもうXは捨てたぞイーロン!!

そういうわけなんでイラストしばらく描けません。
同人誌計画も来年のコミティア参加は既に諦めモード。
五十肩は基本1年治らんようだからね…悲しいことに…。

まあでも私は若い!回復力は本当の50代より上のはず!!
半年くらいでイラスト描けるようにはなるっしょ!!と信じていますが、実際はもうメンタル病み病みなので、五十肩なんてなるものじゃありません。私は左肩もいずれなる未来が待ってそうですが、こんなのもう二度となりたくない泣くほど痛すぎるので五十肩民には優しくしてください

つまりちょうどwebアンケ実装してくれたハルタ編集部は神です。

電子書籍版、軽くて最高〜〜!!(iPadすら重くて持つのが辛いのが現実)

今月号の感想

おわ〜〜急に1474年まで時が進むとかマジ!?

 ラドゥくんとライオタの小競り合いの最初の回くらいは真面目に書くと思っていたので、ストイカさんの死に場所候補が消えてしまった…とちょっとショック!
 まあ確かにね、シュテファンがマリアちゃんをお持ち帰りできればそれでいい戦いでもあるけども…。
 マリアちゃん、あんなに天使だったのにラドゥくんと瓜二つな高圧的な美女に育ってますわね〜〜!!血は争えないですわ〜!!てかマジでラドゥくんはあそこまで溺愛しておいて娘を置いて逃げたとか本当に情けない親父すぎる……史実なので仕方ありませんが。
 ラドゥくんも娘取り返すためにモルダヴィア遠征についてくるのかね…と思ったが、史実的に公位を奪い返したり奪われたりしてる時期でそんな暇がない。でもライオタがもうオスマンに臣従を誓っているから、わざわざラドゥくんに挿げ替える必要がメフメトにはないんだよな?だから漫画のラドゥくんはフリーといえばフリーです。しかし「俺はオスマンにつくぞ!」のライオタ、どうぞどうぞ言いたくなるアレやん!と思って笑ってしまった。
 そんな帰国したストイカさんもマリアタと再会チャンスがあるようなないような微妙な状況です。個人の希望としては、闇の腐女子なので推しには孤独に死んで欲しいタイプ、マリスト主従の感動の再会は…なしで……!!(このクズぅ!!)
 それにしてもストイカさん、せっかく故郷に帰国できたのに何も楽しくなさそうで逆にウケる。
 ストイカ家の家族シーンも見たいよ!ガチでマリアタだけが人生の生き甲斐なの!?それだとあまりにも短すぎないか、あなたのこの世の春期間が!!(さっきのクズ発言により説得力がない)

 そして主君マリアタさん、息子と初の御対面!!

 やはり男たるもの据え膳を頂いていたのか…マリアタ…!!という驚きと、ジャスティナちゃん貴方ってば本当に危ない橋ばかり渡ってる娘ね!!と乾いた笑いが出てしまった。キモが座りすぎでしょ!!せめて夫とは一回やっておけば普通に産めたのに……てか結婚式後に例の公開床入れはやらなかったのか?イロナさんと同じ感じ?
 確実にヴラドの種だと確定させるための流れなのは理解します。しかしそれ以上にそんな托卵女子仕様はさすがに人を選びすぎる癖だからかミフネアくんを遠回しに修道院育ちにしてあるの、現代倫理観への配慮をめちゃくちゃ感じちゃうな!中世欧州の醍醐味だと思ってるから私は気にしないけど。むしろそっちのほうがミフネアくんが将来グレる大きな理由になりそうで好きだったが…。つまり大窪先生の性癖はまともってことなんだ。
 しかしマリアタの毒親育ち特有の「親なんかいらんほうがいいだろ」思考めちゃわかるけど、目の前に本当の親父がいたのにわからないミフネアくん可哀想かも。ジャスティナちゃんも「迷惑かけません」とは言ったが、多分ほしかった理解と言葉ってそれじゃねえんだよ…!!
 つまりなんか史実通りにマリアタがジャスティナちゃんと再婚する感じじゃなくね!?メフメトとのニアミス後に考えを変える可能性はあるかもしれんが、そのころにはヴラド・ドラクラはもう最終回間近で尺がとれるかどうか…。多分8巻で終わりそうですよね?大丈夫?あと4回or5回しかないと思うとメフメト関係以外の尺とれるのか???と不安に。
 だからこれが今生の別れになる可能性もある以上、せめてマリアタはなんか息子に一声かけろ…!!と強く思ってしまいますね!!おまえ人には「こんにちはが言えるね?」とか言っておいて自分は一度もできた試しがないじゃねえか!!息子を見習え!!

 それよかメフメトだよメフメトと言わんばかりの「来る」には、推しカプニアミスフラグが立ったとメフヴラ民は喜ぶべきところですが、そんな家庭放棄の瞬間を見てきたばかりなので、冷静な私は静かにツッコミを入れてしまいました。人生をそこまでメフメトと戦うことにオールインする…ある意味メフメトに人生捧げていることになるがいいのかマリアタ…!?と。
 メフメトですら家庭は普通に持っているというのに!?
 まあ奴は今一番辛い時期なんだけどもな!

 そう、1474年は!!

 私の最愛のパシャであるマフムトさんが処刑された年ですわ……

 トゥルスンと一緒に号泣!!彼の土馨しくあれ!!アーミン!!

 だから最後のメフメト、最愛の次男坊ムスタファ皇子も同時に亡くしたということなので、今人生で最もプライベートが辛い時期です。泣いてるかと一瞬思いました。泣いていいぞ。サンドバッグなら逃げ帰ってきたラドゥくんがいるよ(オイ)
 マフムト・パシャとムスタファ皇子の確執は謎が多く、面白いところでもあります。
 息子直々に名指しで遺言を残されては、親としてはもうそれが真実か否かはどうでもいいところで、メフメトはその勢いでマフムトを処刑してしまいました。私がバービンガー本とbrillマフムト本を読んだ限りの推理では、同じくムスタファ皇子と妻がらみで確執があり、遺言を捏造できる機会もあり、二人まとめて葬って晴れて大宰相に昇格できたゲディク・アフメト・パシャが一番得しててクッソ怪しすぎるだろと思っているが。昇格後すぐに謎の投獄されてるところも、冷静になったメフメトが真実に気づいた感じに見えるんだよな…。でもムスタファ皇子ははっきり言ってドラ息子、マフムトと折り合いが悪かったと当時の歴史家たちも口を揃えて書いているので、普通に熱病で死にかけているところをマフムトによる暗殺だと信じ込んで道連れにするくらいはしたかもしれません。つまり遺言自体は本物だった可能性もあるのがマフムトさんの悲劇なところなんだ…。これ以上なく詰みである。外国へ逃亡すればいいのにしなかったから、私はマフムトさんは本当に無実でメフメトのことが好きだったんだと思うよ。なのにこの最後、泣ける。
 まあそんなわけでネタバレになりますが、メフメトのモルダヴィア遠征の話し相手にトゥルスン・ベグの出番が期待されます!マフムト信者キャラなのにマフムトが処刑されてからの登場は寂しいですけども…
 まあ史実の役立たずなパシャだったり、カルコンディラスが続投されたり、息子バヤジット二世を連れてくる可能性もありますが、私はおもしれー言い回しばかりするトゥルスンくんを熱烈に希望しているな。塩野七生ファンも期待してますよね。まあ現実はメフトルじゃなくてマフトゥルなんだけども(譲れないマフムト推し)

 そういえば地味に登場を期待しているのはスカンデルベクおじさまもですが、対オスマン同盟のかっこいい見開きで一瞬期待してしまったよね。
 ポーランド王かよ!!確かに後年でオスマン帝国を撃退した国筆頭だけども!!
 スカンデルベクおじさまも仲間に入れてあげて……対オスマンでは1番の功労者なのよ……

 しかしマーチャーシュくんがこの同盟にあんまり乗り気でないところはまだ描写されてませんね。
 ハンガリー史エアプなのでシレジアで忙しい忙しい言ってるのがポーランドと揉めてるフラグが立ってるくらいしかわかりませんが、ポーランドを後ろ盾にしていて個人的にも痛い目みたモルダヴィアのシュテファンはオスマンに潰されてくれた方が色々好都合…みたいな感じだったのかな?史実のマーチャーシュは。
 正直、情勢を見渡せているプレイヤーとしてはマーチャーシュくんは本当に優秀だと思っている。まあそうして後回しにしすぎたオスマン帝国に後に征服されるわけだけども。
 つまり、とにかくメフメトに痛い目遭わせたくてたまらずシュテファンは助けたいヴラドと揉めるのは確定的に明らか。
 そうして私情に走り過ぎたヴラドを見て、もういらんワラキアに帰れってなるマーチャーシュくんなんだね…きっと…。

 しかしほんとなんか8巻で畳む勢いを見せつけられた今回、オスマンvsモルダヴィア編に最後の尺とる選択してくれてオスマンファンの私はガチで嬉しいんですけど、あと1冊分の尺で足りる!?大丈夫かな?!
 次回メフメトがもうモルダヴィアを攻めているのを眺めてるシーンから始まってもおかしくありません。次次回でメフメトが勝ち確でお帰りになり、その次でヴラド電撃参戦、最後にヴラド死亡エピローグ。
 最短であればそんな構成が予想されるので、ジャスティナ&ミフネアとの家族再結成をやる暇がなく、一方その頃ワラキアはパートも細かくやる暇もなく、ラドゥくんとストイカさんは死に場所が本当に怪しいことになってくるんですね。嫌だ、ストイカさんにもカッコいい死に様をください先生!!飼い主を守りきれずに先に死なれたワンちゃんとか可哀想で見てられないよ!!
 実はもう1巻分の尺があるなら杞憂ですけど、1.5巻分が色々ちょうどいい配分だと思っていたのでラドゥVSシュテファンは0.5巻分はやってくれるのかと思っていた…やらないってことはそういうことなのでは……?

 まあとにかく大窪先生のネーム力に期待です!!
 ラストスパートめちゃ頑張ってください!!

新刊書き下ろし漫画

 まさかのヤーノシュおじさんである!!ヤノヴラ民やったね!!(清水先生のことか?)
 なんか普通に良い親父さんしていましたね。本当の親父でもここまで子供の自尊心を尊重しつつその自立を無条件に喜んで見せるムーブできるやつ少ないぞ。ヴラド二世との確執を全て水に流して接する姿、素直に尊敬してしまった。
 つまり毒親ダービーはヴラド二世とムラト二世のワンツーが確定しました。何この払戻金が全然ないやつ。
 オスマン帝国外伝でもなんかこんな感じでスレイマンがムスタファにマルコチョールの処遇を任せる展開あったなあと思い出すんですが、やっぱりマリアタのほうが苛烈ですよね。トプカプでぬくぬく育っているムスタファとは違うのだよ。しかしマリアタの目の隈すごくて笑ってしまった。寝ずに考えた結果が、あーもう知らんムカつくからやっちまえ!!に見えてしまう。
 しかしヤーノシュはシュテファンのことを見事にアウトオブ眼中ですね…。マーチャーシュくんがグレた感じが良くわかる扱いの差ですが、まあハンガリー的にはワラキアとの関係の方が大事だし、モルダヴィアは結局ポーランドが後ろ盾だものね。
 それでもそれ以上に人間的にもヴラドのこと気に入ってるように見えるからこそ、マーチャーシュくんの嫉妬があそこまで爆発したと…。隣の芝生は青い。ヴラドには比較する芝生すらないのにな。荒野にした実の親父、反省しなさい。おかげで孫まで不幸なことになっとるんやぞ。

 コミックスの表紙は、虜囚時代から逃げずに描いた先生がクールすぎてかっこいいし手フェチ的にも最高です!
 裏表紙はシュテファンとマーチャーシュでしたね。待望のシュテファンくんのカラー絵でしたが、あのシャレオツな服カラーがわからないままなのには変わりなく〜〜。まあいいや、私しばらくイラストろくに描けんしな(悲しみ)
 次のコミックスは最終巻だと私は予想してますが、だいたいの主要人物は裏表紙に登場した以上、一体何が描かれるんだろうなあと気になります。シュテヴラエンドなら、誰もいなくなったスナゴウ修道院がいいですね…。たとえメフヴラ生首エンドでもそれしかなくないか?
 ヴラド死亡の瞬間はキョセムのEchoes of Eternityめちゃ流れてほしいなと思ってるし、メフメト死亡する時はBirGunが流れてほしい。推しカプソングならぬ推しアーミンソングを妄想してばかりの闇の腐女子であった。

Posted by tiriw

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