Mehmed fatihler sultanı 6話感想

オスマン帝国メフメト二世

ラマダン明けのお休みが挟まったので一週間遅れの感想です!
正直キリがいいと言えばキリがよかったので、えっここでシーズン1おわり???と不安になりましたね。
まあまだまだ続くみたいで良かったですが…ここからが本番だよな、メフメト二世はよ!!

でもなんかこのドラマ、歴史オタクには高評価ですけど、一般視聴率はあんま良くないみたいですね…?
トルコ人、贅沢すぎるだろ。コレ以上のメフメト二世大河ドラマは高望みしすぎってもんだぜ。
しかしまあなんとなく視聴率落ちてる理由はわかる、ジジイの画面占有率が高すぎるからな!!史実通りってことなんだけど!!
やっぱりザガノスくらいは普通に若者俳優でキャスティングしたほうが良かったんじゃないのか?と思いました。
個人的には主役のメフメトの人がイケメンでカッコいいので、それだけで十分見れるのですけどね。
末永く頑張ってほしいドラマです。せめて陥落まではきっちりやってくれよな!!

ムラトの死

 アラエッティンの墓の隣で逝くムラト、あまりにも史実通りすぎて何も言えませんね!!
 アフメトにアラエッティンを持ち出されて危篤状態になったときには、おおいトラウマを次世代にさらに植え付けていくのかよ…と思いましたが、そこはなんとか踏みとどまってくれてよかったです。
 それでも死ぬのはアラエッティンと再会できるからまあいいかな…的な受け答えしてる親父、生きてるメフメトもアフメトも息子としてはやってられないというか…まあここまで死んだアラエッティンに拘ってくれれば返って二人とも曇る余地もなしでいいのかもしれませんね…。
 しかしオスマンの夢の木ってプラタナスの木ってこと?キョセムのサフィエ様もプラタナスの木の話してたけど、あれってそういうことだったのかと今さら気づきましたね。

 しかしそれにしてもお見舞いにきたハリメとマラを見て「メフメトは?」と開口一番問いかけられる根性が凄すぎて眩暈がしそうだった。
 はぁーこの自分が何しても一番愛されていて当たり前ムーブがイヤに毒親の解像度高すぎて何かキツいっすわ〜。思い出せ、ヒュマが死んで一番悲しい思いをしているのは誰だよ。私はそれでもマラ様に一票入れるけどな!(マラヒュマ百合厨)
 ムラトとマラはこれまで全然会話がありませんでしたが、なんか恋愛というよりは人生のパートナーって感じの会話してましたね。愛はヒュマ、忠義はマラ、罪はハリメって感じの最後の独白もしていたムラト。
 そして「お前がハリメと折り合いが悪いのはわかっているが、アフメトのことどうか頼む」と釘刺しながら逝ったわけですが、これでマラ様がアフメト殺しに加担しないとなると、オルハン皇子に殺されるのか…?と思いました。
 いや史実だとメフメト自身が兄弟殺しを即位と同時にキッチリやってるわけで、私もオスマン帝国の絶対的な個性である兄弟殺しを法令化した男のこの所業だけは漂白してくれるなとは願っているのですが、このドラマのメフメトは結構いい子ちゃんに描かれているので、他の誰かがやっちまわないかと不安なんですよね。しかもハリルが・パシャがオルハンにもムラト崩御の知らせ送るとか抜かしてんので…。別にオルハンともそこまで仲良いってわけでもないのにそこまで嫌なのかよメフメトが…と驚きましたね。早く幼少期のメフハリエピソードくれや!!

 死にそうで死なないムラトの最期を誰が看取るのかと思ってましたが、やはりここは腹心の友であるハリル・パシャに任されてましたね。悲しみの御目目伏せ。
 しかしオスマン帝国外伝ではよくあった悪夢パートが健在で、その懐かしさに地味に小躍りしてしまう私であった。ムラトと二人三脚できたハリルが、ひとり権力の座に取り残されてしまう不安や孤独さが如実に出てましたね。息子のメフメトとはすげえ気が合わないどころか命が危ないレベルの仲だし、ムラトと一蓮托生で終わってたほうが幸せだったまであるよな。大宰相は次世代まで生きてても結局は悲惨な最後だから…。
 でもクルチュ・アーを騙して仲違いしてしまったイサク・パシャを咎められる立場ではないよな、ハリルは。オルハンにも崩御の知らせ送るってのが、それこそ度を越したかなりハーイン所業だぞ!!ここからどうやってメフメトが許すんだよという次回予告の100%殺意もうヤルしかないさ〜♪ぶりに今から爆笑してる。

 それにしてもイサク・パシャがあまりにも根回しが下手すぎて笑う。
 てっきりクルチュ・アーと共謀しての自作自演だと思っていたのに、クルチュ・アーはガチでメフメトを殺すつもりで、イサクは一人だけ恩売って美味しいところ持っていく計画だったのね。そこまでやんならクルチュ・アーも抹殺するつもりでやらな謀略とは言えんぜ。
 キレたクルチュ・アーに殺されそうになってハリルに泣きついて何とか仲を取り持ってもらってましたが、結局いつもの御伽話で煙に巻かれたってこと…?まあクルチュ・アーの「ほらきたー」と言わんばかりの「ハイダ〜〜」の合いの手がめっちゃツボに入って可愛かったから深く考えないでおこ!

 そのままシャーベッテン・パシャの懐に入れと言われて、イサクは蛇らしくメフメト陣営にノコノコやってきましたが、当然ながらめちゃくちゃ警戒されてましたね。
 イサクめちゃ顔に出るタイプなのに大丈夫なのか?
 彼の監視役だったマフムト・パシャの登場いつまでもめちゃくちゃ待ってる!!

メフメトとギュルシャー

 コイツいったい初夜逃亡の件をどういう言い訳をする気だ?
 見せてもらうぜオマエの誠心誠意とやらを…!!
 とめちゃくちゃワクワクしていたのに、ギュルシャーちゃんが全て物分かりのいい先手を打ったおかげで初夜逃亡罪が桃太郎並みにどんぶらことナアナアに流れていきましたね。
 まあギュルシャーちゃんがそれでいいなら、私もいいのよ…。

 それでも最初は「謝罪の機会さえ貴様には与えん!!御命頂戴いたします!!」という断固たる意思表示だったのかもしれませんね。わたしトルコ語のジャクソンを聴き逃していたから、両親立案のメフメト暗殺計画を彼女も知っててあの食事の席で言ってのけたと勘違いしてて、恐ろしいほどの演技派…と勝手に慄いてましたわよ。まあギュルバハルを迫真の嘘泣きで騙し通したのは事実なので、やっぱり思ったより演技派女優なのかもしれません。
 ギュルバハルは普段はめちゃくちゃ感じ悪くギュルシャーに接したりしてますが、母親が危篤で泣いている姿に絆されて、自らメフメトに進言してる辺りは優しかったエレニちゃんの面影がありましたね。母ヒュマを亡くしたばかりのメフメトにも響くように説得するという。
 母への悲しみのポエムにペンネームのアヴニが既に出てきてオタクは地味に盛り上がりました。その詞で友に呼びかけていましたが、おまえにそんなんいるのか!?(推しに溺れた犬を棒で叩くような真似をするな)

 そんな感じで嫁の実家に共に向かうメフメトとギュルシャー夫婦。
 馬車の中で「お義父さん許してくれるかな…」と弱気な夫を「子供が可愛くない親なんていませんから大丈夫です、会ったら確執も忘れて水に流すものですわ」的な感じに励ますギュルシャー、あまりにも普通の夫婦が帰省中にする会話すぎる。ギュルシャーちゃんは本当に両親に愛されて育った娘なんで、毒親育ちのメフメトを癒してほしいですね。まあ本人は孤児同然と思っているっぽいので、その孤独を分かち合えるギュルバハルがよりお気に入りなんでしょうが。
 という感じでギュルシャーちゃんはムラトに散々自尊心を粉微塵にされてきたメフメトの地雷も踏んでしまうが、結局親も過ちを犯すから…というある種の諦めが入ったメフメトの持論を聞いて、お父様による暗殺計画はやりすぎじゃないかしら…?と思いとどまったっぽい。
 これがメフメトの妻と開き直るほどの愛ある会話だったのか?というと疑問が残る脚本ではありますが、メフメトが一番弱いところ曝け出したといえばそうなので、それ聞いて良心が強いギュルシャーちゃんが心変わりするのは納得の流れではあります。そう、ギュルシャーちゃんが心優しい娘だからこそ助かって許されてるだけなんですが、騙されていたと知ったメフメトは最後プンプンに怒っていましたね。いやーもうこれでお互い痛み分けにしようや、はいはいこの話オワリね!!
 もうすぐムラトが死ぬってのにさらに遠く何処に行くだー!!とザガノスと一緒にツッコミ入れたいこの展開でしたが、さっさとマニサにUターンするみたいなのでまあいいか。つくづく初夜逃亡コンスタンティノープル経由ブルサ葬式RTAは、無駄がない(?)オリチャー!!すげえ!!と思ったものでしたが、今回のはさすがにガバチャーすぎてよ。
 それでもどう考えてもコンスタンティノープルにいるオルハンが圧倒的に距離が有利すぎるので、次回の玉座RTAが楽しみですね。このドラマ、副題がRTAinOttomanでもいい気がしてきたこの頃。

一方ビザンツ

 というわけで穀潰しオルハン皇子をタイミングよく追い出せそうなコンスタンティノスであった。
 まあ史実だとオルハン皇子は陥落も付き合ってくれたズッ友なんですけどね…
 そう、やはりコンオルこそがメジャーカプだったんだよ!!(ナンダッテー!!)

 ビザンツ帝国の腐敗政治を何とかしようと動き始めたコンスタンティノスですが、相変わらず主導権はママに握られているので、ある意味メフメト以上に孤独な君主っぷりを発揮していて痛々しい。
 ズッ友オルハンもどっちかというとママのコネ組だし、なんか他に腹心の部下とかおらんの?弟のデメトリオスくんだってオリキャラのアレックスという部下がいたのによ…。
 というわけでひたすらノタラスに皇帝の圧をかけまくっていますが、ママとの仲が怪しい賄賂じいさんに圧だけでどうにかできると思えねえ。というかコンスタンティノスのキャラクターアーチが相変わらず見えてこないので、頑張ってほしい色々な意味で。

ラマダン

 リアルでもラマダンでしたが作中でもラマダンやってて、放送時期をやはり色々合わせているのかな?と思いましたね。まあそれでも今年の5月末にコンスタンティノープル陥落しないと思うけど。
 サルトゥクが断食中なのにこっそり何か食べてて言い訳めちゃくちゃしてて可愛かったな。トルコのゆるい世俗主義描写っぽくて和む。
 あとウルバンさんがムスリムじゃないし…と渋っていましたが、ありがたーいお話を聞いて何か思うところがあって元気だしたのか、大砲の仕事に精を出し始めていて良かった。こういうときは仕事するのが一番気晴らしになるのよ、それがムラトにはわからんのよ。
 メフメトもサンジャクベイの仕事できっちり街を視察してて、甘味の計量ちゃんとやってるのか調べてましたね。最初ザガノスが甘味好きかと思って、え~~かわいい~~と反応しかけてしまった。それにしても学生の男の子たちのバッグ可愛かったな~。花柄好きだけど、キリム柄もいいよね~~。

 あとハサンくんが無事にアクンジュに就職してましたね!
 さすがに成果を直に持ってこられては認めるしかあるまい。怖すぎるブッチャー!恐ろしいブッチャー!!
 サルトゥクがめっちゃ喜んでて可愛い兄弟分だぜ~~!!長生きしてほしいオリキャラ組!!
 アクンジュたちがコンスタンティノープル周辺をウロウロしてるのは来週のオルハン皇子の足止めのためかと思いますが、来週が楽しみですね~~

Posted by tiriw

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