大窪晶与読み切り作品集

アニメ・漫画

 実は読み切りをちまちまと集めていました。

 ハルタ2号掲載「スラムバンクブラザーズ」
 ハルタ3号掲載「かささぎ卿と骨」
 オーサム・フェローズ・パーフェクト「午後5時の決闘」
 趣味フェローズ「戦場でサンバ」

 もうコレ以上は簡単には手に入らないと思うので、一旦ここで目処をつけて記事にまとめておこうと思いました。
 現状、存在が確認されていて読む手段がない作品は、エンターブレインえんため大賞に投稿された『The Handbook ~虹の彼方~』ですね。

引用元:https://www.enterbrain.co.jp/entertainment/awards/14c.html

初投稿から歴史系なので、新人時代から相当な画力が既にあり、ほぼ完成されていたのかもしれません。実際4つの読み切りを読んでいても、画力は安定していて絵柄の違和感はあまりありません。すごいな先生!
だから編集部もべた褒めですねえ!しかし20ページって短いのか…同人誌だとだいたいそれくらいが一般人の限界だよね……。漫画家ってやっぱり体力があってすごいや!

スラムバンクブラザーズ

 なんとケモナーな読み切りを描いていた大窪先生!
 獣人のデザインは明らか名探偵ホームズに強い影響を受けていて、兄弟のキャラは明らかルパン三世のルパンと次元じみているので、なるほどキサマ東京ムービー社のアニメを見て育ったな!?という作品です。
 わかるよ…ルパン三世リアルタイム世代はコラボするならやはり名探偵ホームズなんだよな!コナンくんでもSHERLOCKでもなく…聞いてんのかトムス!?パート6はシャーロキアンとしては評価に値しないわワトソン先生もいつまでもお許しにならないわよ(川村万梨阿ボイス)
 でも別に山田ルパンリアタイ世代でもない私であった…。というのもWOWWOWの旧ル再放送でハマったという妙な経歴なので。あとよく通ってたルパン三世個人ファンサイトの管理人様が、ルパン三世と名探偵ホームズを両方熱心に推していたので、名探偵ホームズもレンタルビデオ屋で借りてきてハマったという感じです。

 というわけでクライマックスの時計塔は、カリオストロの城なのか、聞け!モリアーティ賛歌なのか。そういう意味でどちらだ!?と私は気になりましたね。
 敵役は全然印象に残らない感じの犯罪集団なので、伯爵もモリアーティ教授もいません。
 でも金がばらまいていくシーンがもう最高に実に東京ムービー社の絵コンテ~~って感じなので、マジで東京ムービー社のアニメを見ていた人にしか刺さらない懐かし読み切りとしか言えないな!頭の中でダンスしたり、ラブ・スコール流れるわね!

 ちなみにこの号の作者後書きで「今一番行きたいところはホビット庄で、時点でウェタワークショップとなっております」とも書いてあって、トールキンオタクは「えっ!?」と更にビックリしました。
 わ、わかる…!!わかるけど、ヴラド・ドラクラからロードオブザリング要素を感じたことは一度もないので本当に驚きましたね。いつも中つ国臭を嗅ぎ回っているこの私が…!?
 しかしヴラド・ドラクラに限っては、むしろロードオブザリングを露骨なほど参考にしていい唯一の作品だったかもしれません。なぜならゴンドールは原作からしてあからさまにコンスタンティノープルがモデルなので…。しかしメフメト2世のコンスタンティノープル陥落戦は3ページで終了してしまったので、さすがの私も感じる暇もなかったということか。うーん仕方ないね。
 それでもお馬ちゃんが出てくるといつもローハンな感想を書いてきたと思うんですが、もうそれは私の見境のない持病みたいなものなので……。でも良かった、先生も中つ国が好きなら仮にこのブログが発見されても「何言ってだコイツ」とはならないわけだ。まあ仮にもクリエイターしている人間がロードオブザリングを知らないってのはあまりないとは思いますが……Lord of the Rings is the number one trilly!!(アカデミー賞最多受賞だゾ☆人生で一回は必ず見ろ)
 ちなみにこの読み切りが載ったのは2013年なので、ちょうどホビット三部作が映画館で公開されていた時期ですね。つまり先生も見てきたんだな、あの超絶美形ツンデレドワーフ王を……。いつか先生のトーリン・オーケンシールド見てみてえ~~!!(アマプラでホビット三部作配信してるからぜひ見てね!)

 しかし先生とこれだけジャンルが被ってると逆に恐ろしくなってくるな……!
 しかし申し訳ないですが世代ではないのでパプワくんは知りません。スミマセン。

かささぎ卿と骨

こちらはダークファンタジーな短編です。
個人的に4つの読み切りの中では一番好きな作品ですね。
というか一番最初に手に入れた読み切りでした。
だから相変わらず主人公の目が死んでいる様を見て、先生の性癖なのか?と思いました。髪型もどことなくマリアタっぽいので、やはり先生の性癖の塊デザインなのかもしれません。
肩にいる骸骨くんはマスコットキャラクターで、一番可愛いキャラです。超好き💖
主人公がちょっと倫理的にぶっとんでいるので、それを補う良心キャラでもあります。

 この読み切りを読むと、なんといってもヴラド・ドラクラのメフヴラにやはり生首エンドを期待してしまいますね…!!としか言えなくなるのであった。
 5巻のメフメトを読むまでは、わりとこんな病んだメフメトも妄想したこともあったなあ……。黄金の鳥籠エンドを先取りしてはいけない。

 ちなみにヒロインのデザインもかわいいです。
 実はこの扉絵にいるけど、首がないので、顔が見たい人はぜひ読み切りを手に入れましょう!

午後5時の決闘

 現在もフェローズシリーズは書店特典用に発行されているが、大窪先生も読み切りで参加していたようです。
 目次によれば、まんぷくフェローズに描いたらしきとても短い読み切り。
 なんかこないだ付録についていた高橋那津子ラクガキ集にリクエスト出してましたが、ご自身でも既に描いていたのですね…マカロニ・ウェスタン系の作品を……。
 まあ取り合うのはタマでもマカロニでもなく、生姜焼きなのですが。
 そういう軽く楽しめる短編です。でもチェンソーマン二部はめちゃくちゃ楽しみなんだよなあ!?

 それにしてもこの読み切りを読むと、大窪先生は女性だと思うんですが、Wikipediaには男性と記述してあるんですよね…。まあそのソースが一切ないので信用できないのですが、もしかしたら本人が直接書いた可能性もあるしなあ!?と地味に混乱しています。
 でも性別がわからんままのほうが色々都合がいいと思います。本人にとっても、読者にとっても。

戦場でサンバ

一番入手難易度が高かった読み切り。
まんぷくフェローズは単行本化していたが、こちらはガチで書店特典を手に入れなければならなかった。もちろん中古屋に頼りました。
表紙は大窪先生ではないが、読み切りに扉絵がなかったので代わりに……
でもめちゃくちゃかわいい~!好き💖

趣味フェローズというと「?」となるが、要は布教フェローズという感じ。
大窪先生はなんとサバゲー布教漫画を描いていたのであった。
しかし巻末作者コメントでもモンハンとか洋ゲータイトルと思しきゲームを遊んでいるのはちょくちょく見ていたので、サバゲー好きなことに不思議はありません。
ただ、私はサバゲーの良さがあまりわからんタイプなので、ろくな感想を書けないのであった……。
南無観音サバゲ菩薩というパワーワードは気に入りました。
あと射撃に心が踊るタイプなのかもな…と思いました。スラムバンクブラザーズから滲み出るルパン臭とか、まんぷくフェローズの荒野のガンマンネタとか見る限り。ドラクラにもイェニチェリくんたちがいてよかった。

 他の作者さんの漫画もかなり面白いのが多くて、これは買ってよかったな!と本当に思いました。
 乱歩と水滸伝をガチ布教している漫画が特に良かった。乱歩は特に私も好きなので、わかる~の嵐であった。
 やっぱ何かに情熱を傾けているオタクの布教レポマン、最高に面白いですね。
 ぜひ第二弾がほしくなるフェローズでした。

 というわけで読み切り作品のまとめでした。
 大窪先生の作品情報があまりにもネットの海にないので、誰か存在した証拠に記録つけとくべきだろうと思ってやりました。
 もしこれが抜けてる!!って作品がありましたら、Web拍手にたれこんでくださると嬉しいです。

Posted by tiriw

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