中つ国歴

トールキン中つ国

ねんがんのガンダルフじいちゃんを描けたぞ!
ガンダルフは私にとって中つ国にハマるキッカケのキャラなので、中でも特別で、キチンと気合い入れたイラストを一度は描きたいと思っていました。画力の問題とかあって凄く時間かかっちゃいましたが、何とか目標達成できて良かったです。

ついでに良い機会なので、私の中つ国歴でも大雑把にツラツラ書いていこうと思います。
本当は個別に作品ごとの感想レビュー記事を書けたら良かったのですが、ハマって云年経ってしまった以上、あまりにも鮮度がなさすぎるので諦めました。
なので大雑把に長々述懐している作品語りですが、興味がある方は読んでくださると嬉しいです。

ロードオブザリング

 おそらく大半のファンがそうであろう、映画館で公開中だった『ロードオブザリング』から入った層です。私も。
 もうあの映画公開から今年で18年経つんだとよ……
 なので、あと2年で我々はファン歴20年の成人式をあげられるんですよ!やったぜ!

 映画通だった母親が期待の話題作とチェックしていたので、ついでに連れ行かれた子供でした。
 そして、あの長閑なホビット庄の光景をひと目見た瞬間から、この中つ国の世界の虜となってしまいましたね。
 特に私は当時、田舎から関東へ引っ越した家庭で育ちつつあったので、あの暖かな緑の光景に幼いながらも郷愁に駆られたのを強く覚えています。それもあって、中つ国作品の一貫して書かれている「故郷への回帰」というテーマにはとても共感を持ちますし、この『指輪物語』ではフロドの旅路とその結末に心打たれた者のひとりです。
 また作品を通して感じられる、トールキン教授の自然への並々ならぬ愛も好きでした。「二つの塔」でのエントの行進に心が震えたのを今でも覚えています。
 そして馬をとてもカッコよく撮っている映画でもあるので、非常に目の保養でしたね。フロドを乗せたアルウェンがナズグルに追いかけられるシーン、アラゴルンたち追跡組がローハンの騎士にグルグル囲まれているシーン、ゴンドールを助けにきたセオデンが突撃するシーンは何度見たかわかりません。
 そしてアラゴルンやガンダルフといった強いキャラクターたちが活躍する世界でありながら、ホビットたちが持つ小さくも大きな勇気こそが、ときには世界を動かし救うのだという作風。そしてあの哀れなゴラムさえも大きな役割が持たされていたとわかるクライマックス。世界に不要なものなど何一つなかったと証明したかのような『指輪物語』のストーリーテリングに、子供ながらとても感心し感動しました。そして大団円ながらも、影の功労者と古き英雄たちが去っていくシーンで締めくくる、感傷も残したエンディングも心に残りました。
 当時はこのように具体的な感想を書く術もまだなく、とにかくとても良い物語、良い世界に出会えたなあと思いながら『ロードオブリング』完結を見届けた思い出です。
 ピーター・ジャクソン監督はトールキンオタクに色々言われることも多いですが、個人的には製作にアラン・リーとジョン・ハウという素晴らしい画家たちを連れきた時点で、あらゆる欠点がどうでもよくなるほど威力のある神采配だったと崇めてますね。これ以上の中つ国世界観はないでしょう。貧相な想像力の私は、彼らの仕事にとても感謝していますし、あの素晴らしい光景の数々をとても愛しています。

 なので、その後に早速、原作本を読もうとしましたが……やはり挫折しましたよね!
 トム・ボンバディルに会うことなく撃沈。まだ本を全然読まなかった学生の私には荷が重かったようです。ちなみに原作読破した今でも、古森のパートいる?と疑問に思っている度し難いファンなのは密に、密に。だってトム・ボンバディル、まじでバランスブレイカーのチートキャラやん…何者だよ……?
 結局やっとまともに読めたのはホビット公開時で、すっかりいい大人になっちゃいました。
 再読した当時の感想は、この記事のオマケとして最後に載せていますので、ここでは割愛。

 キャラクターは、イアン・マッケランが演じたガンダルフじいちゃんをまず好きになりましたね。
 いや、好きにならない人類とかおるの? 誰だって一度は彼に「馬鹿者!」って罵られたいよね。意外と脳筋ですか?と問いかけたくなる武闘派魔法使いぶりを披露するところも好きです。モリアの壁のところでも怪しく思っていたのだが、『ホビットの冒険』で月光文字に全く思いもよらなかったガンダルフを見て、貴方ほんとホビット好きで良かったわね!と思ったものです。ホビットをバカにされるとガチギレする小さい人ガチ勢なガンダルフじいちゃん、とても愛している。
 そしてレゴラスとギムリの種族を超えた友情も大変気に入ってます。犬猿の仲だったエルフとドワーフが、しかも親父同士にも因縁あったのに、あんなに仲良くなるとかなんて胸熱なんだ~~!!とすっかりやられてしまいました。ついにアマンまでギムリを連れて行ったレゴラスの結末には度肝抜かれました。掟破りしてまで奥方様を敬愛しているギムリにとって最高のハッピーエンド届けたレゴラス先輩、スパダリの鑑すぎる。レゴギムよ、永遠に。
 『シルマリルの物語』まで読んだ後は、身内に大変苦労なさっていたガラドリエル様やエルロンド様もお気に入りになりましたね。『指輪物語』だけでは「西に去りましょう、ただのガラドリエルとして」の感慨深さとか、イシルドゥアに必死に呼びかけていたエルロンド様の悲しみとか、なかなか伝わってきませんでしたからね。長い歴史に携わり続けた彼らが穏やかに西へ去っていくラストは、本当に……改めて見て染み入るものがありました。フェアノールおじさんによろしく。
 

ホビット

 そして時は流れ……ピーター・ジャクソン、紆余曲折ありつつも「ホビット」を公開!
 ガンダルフじいちゃんにまた会えるなら行く!と家族と一緒に映画館に向かいました。

 そして出会ってしまった、あの美形すぎるドワーフ王トーリン・オーケンシールドに。
 なんだこのテンプレのようなツンデレは……と思っているうちに、二作目「スマウグの荒らし場」でのエンディング曲“I See fire”を聞いていて、何故だか急にキャラ萌えが爆発しました。しかも霧の出ていた早朝に。もう運命だったのかもしれん。

 それでなくとも、『指輪物語』の大団円の礎となったトーリンの死は、とても心に残りましたね。
 彼がビルボにミスリルを贈らなければ、フロドの旅はモリアで終わっていたかもしれない。彼が土壇場に改心したからこそ、バルドの子孫とダインは手を取り合ってサウロン軍に最後まで抵抗できた。だからエルフ王も後ろから迎撃される恐れもなく戦線を維持でき、最終的にドルグルドゥアの軍勢に勝利できた。
 北の一帯組は、ガラドリエルやエルロンドのように特別な力は何もないからこそ、全種族が団結した絆で守りきれた。それをガンダルフも理解していて、だからこそ一つの指輪を破壊してサウロンが滅びた後、フロドたちにこう語るのです。

「憐れトーリンよ!いかなる欠点があったにもせよ、わしの望んだとおり、かれは偉大な王家の立派なドワーフじゃった。旅の終わりに斃れはしたが、山の下の王国が再興したのも、かれの功績が大きい。また鉄の足ダインは立派な後継じゃった。そしてダインがエレボールを背に戦い、討ち死にしたとの知らせじゃ。ちょうどわしらがここで闘っておる頃のことじゃのう。これは重大な損失と言うべきじゃろうが、かれがあの高齢でエレボールの門の前でブランド王の亡骸の傍らに立ちはだかり、暗闇が襲うまで、人々の言うごとく力強くまさかりを揮うことができたとは、むしろ驚異ではないか。
「本当に、すべてはまるっきり違っていたかも知れぬな。サウロンの攻撃の主力が南にそらされたのは確かじゃ。それでもなお、もしブランド王とダイン王が敵に立ちふさがっていなければ、わしらがゴンドールを守っておった間に、あやつはその遠く伸びる右手で北方に大きな災いをもたらしたかもしれぬ。ペレンノール野の大合戦のことを考えるときには谷間の国の戦いを忘れるではないぞ。ひょっとしたらありえた事態を考えてもみるがいい。エリアドールを竜の火と野蛮な剣が荒れ狂う!ゴンドールに妃はおわさぬことになったかもしれぬ。わしらにしてもこの地における勝利からただ廃墟と灰のなかに戻ることを望むしかなかったかもしれぬ。じゃが、これは避けられた――それも元はといえば、春も間近いある夕べ、ブリー村の近くでわしがトーリン・オーケンシールドに出会ったからじゃ。中つ国で言うめぐり合いというやつじゃのう」

J・R・Rトールキン『終わらざりし物語 下』より

 なので、私はそのキッカケとなったトーリンが、映画版では特に悲壮なまでに歴史の大きな流れに飲み込まれて殉じた最期にとても切なさを覚えましたし、その死に尊さを感じましたね。
 映画版はビルボとトーリンの等身大の友情物語として描き続けてきたわけですから、ビルボが泣きながら倒れたトーリンに寄り添う姿には余計に泣かずにはいられませんでした。
 だからこそ基本PJ映画好きな私でも「何故トーリンの葬儀シーンをカットしたのか意味がわからん!!」と今でも涙ひっこめてガチギレしていることは密に、密に。EEであっただろと言われても、あそこにバルドとスランドゥイルもいないと意味がないじゃないかと主張させていただくよ。

 正直なところ、映画『ロードオブザリング』のほうが丁寧で卒なく原作の話をこなしている優等生で、王道な出来だとは思っているのです。
 しかし、児童書である『ホビットの冒険』の子供心をくすぐる破天荒なビルボの旅路を、映画は荒削りながら上手く演出したほうなので、私は癖のある『ホビット』三部作のほうが実はより好きだったりします。

 そもそも『ホビットの冒険』のほうに好みのキャラが多いので、その贔屓目もあるかもしれません。
 何と言っても私、ドラゴン好きなんですよね!!
 やはりスマウグのいる『ホビットの冒険』のほうを贔屓せざるを得ない。
 モーションキャプチャーによるベネディクト・カンバーバッチの迫真のドラゴン演技、とても感動しました。CGで化物キャラなのに、あんなに表情豊かに表現していて本当にすごいと思いました。それに3DCGというと、すぐに古くさくなってしまって見れたものじゃなくなるしCG特有の動きに違和感を覚える私は嫌っている表現なのですが、『ロードオブザリング』のゴラムは今でも普通に違和感なく見れてしまう時点で、Wetaの技術はいつも素晴らしいな!と特に感心しています。
 あと声もすごく良かったですよね。特に「おまえにそれをやって、トーリン・オーケンシールドが苦しむ様を見てみたい。心を蝕まれ、狂気にひた走る様を見ていたい」のセリフは本当に呪詛を吐いているようで素晴らしい。原作ではあまり接点がなかったトーリンとスマウグの因縁を補強してくれたアレンジは嬉しかったです。
 もちろんデザインも素晴らしかったですね。土壇場で翼竜型に変更したのもグッジョブすぎました。
 そして死に様もパーフェクトでした。メイキングでスタッフがスマウグに最高の因果応報を与えるため「まるで水中で溺れ藻搔き苦しむ様にした」と言っていて、なんて素敵な発想なんだ…!!と感謝しかありません。悪役好きとしては、散り際こそ彼らの華なのだと何度も言いたい。
 正直スマウグに関しては加点しかつけるところがないので、ありがとうPJ!ありがとうWeta!!としか言いようがありません。

 またシルマリル要素を加味した映画版スランドゥイルのキャラアレンジも興味深く、原作のエルフ王とは全く違うキャラになっているものの、私は結構気に入っています。結局版権問題もあってか中途半端な描写になっちゃったのは残念でしたけれどね。
 特にトーリンとスランドゥイルの対比が私には面白く見えました。シルマリルとナウグラミーアから始まったエルフとドワーフの因縁を思えば、その柵に囚われていると思しき映画版の二人の険悪なやりとりは当然のものとすら思えます。しかしトーリンは結局スランドゥイルを殺すどころか、さりげなく彼の息子のレゴラスまで助けている始末で、最期は戦場で大往生したわけです。そのようなトーリンの死は、確かにエルフとドワーフの因縁にも転機をもたらしたのだと私は感じました。そしてこの因縁は『ロードオブザリング』のレゴラスとギムリの友情へと昇華していくのだと思うと、トーリンとスランドゥイルもなかなかエモい二人じゃないかと私は結構気に入ってます。
 つまり何処までもいっても私はエルフとドワーフの組み合わせっていいよね!派なのでした。

 

シルマリルの物語

 ついに映画『ホビット』三部作も終わってしまったな……と寂しさが拭えなかったオタク。
 前述に述べたスランドゥイルのキャラクターアレンジがどこから来ているものか気になったのもあって、ついに『シルマリルの物語』を読んでみることにしました。

 そこには、まるでドミノ倒しを眺めているかのような滅びの美学がこれでもかと味わえる壮大なエルフ堕落歴史物語があったのでした。
 こんなバッドエンドの嵐……最高じゃん!!(嗜好の一致)
 そしてこの『シルマリルの物語』の最初に収録されているトールキン教授の手紙にて、彼はこう語られています。

堕落がなければ、“物語”はありえません――すべての物語は、究極的には堕落について語るのです――少なくともわれわれが知っているような、そして持っているような、そのような人間の心にとって、堕落のない“物語”はありえないのです。

「一九五一年、ミルトン・ウォルドマン宛、J・R・R・トールキンの手紙より」『シルマリルの物語』より

それな!!(オタクの典型的クソデカ同調ボイス)

 私は昔からバッドエンド大好き人間なので、とてつもなく強力な後ろ盾を得たようで、なんだか嬉しくなりました。
 もちろんハッピーエンドを否定しているわけではないのですが、悪役の活躍やバッドエンド要素があってこそ物語の結末はより輝くのだと信じてやまない派にとっては、手紙で自ら語られていた教授の創作論には全方面的に完全に同意せざるを得ませんでした。

 そんなわけで、中でも衝撃的なほどバッドエンドを極めすぎているトゥーリン・トゥランバールの章を最も気に入ったのは言うまでもない。
 トールキン教授でも“強くて、黒い武器を愛用していて、モテモテな、美形キャラ”を書かずにはいられなかったんだな!いやむしろこれが元祖なのか!!といわゆる厨二病要素に惹かれざるを得ない万人の業を感じつつ、そのあまり人外にまで好かれて徹底的にタブーを犯しまくって破滅していったトゥーリンの圧巻とも言える最期、もうほんとそんじょそこらの作家との格の違いってヤツを見せつけられましたね!痺れちゃいましたとも!!
 御本人も認めておられる通りジークフリートやらクレルヴォやら神話の面影が至るところに見られるトゥーリンの物語ですが、これほどまでにドラゴンと剣を効果的に使ってアレンジしたのは、トールキン教授の古典への愛と力量がなせる業だと思います。『妖精物語について』でも御本人が語られていましたが、竜を激しく欲しているからこそ、我々はファンタジーに身を投じるのだ。アニミズムも大歓迎なの、日本人だからね。そう、私も人外×人間が大好きさ!
 そんなわけで、グラウルングとの因縁に人生を絡め取られながらも、わりとやりたい放題やってきた挙げ句、グアサングに宣告食らいながら自ら幕を閉じた問題児トゥーリンを、私はトールキンキャラで一番愛しているのでした。運命という名の呪い、そして因果応報が最高に映えた人生。そんな彼に憐れみを感じつつ気づけば逃れ得ぬ沼に引きずり込まれていた。これが死者の沼か。俗な言い方しますと、トールキン教授が全力で書き上げたトゥーリン総受け物語、個人的にドツボすぎたので一生ついていこうと決心した次第です。映画のスマウグとトーリンもドツボでしたが、なるほどここに起源があったのだな!やっぱ精神的竜姦は最高だぜ!!と平伏した自分がそこにいたのでした。
 なんて下衆な読者なんだキサマ…と呆れるかもしれませんが、エルロンド様の嫁をさらったオークの事件を今も元ネタを知らずにおかずにし続けている日本人と比べればよ…うーんどっちもどっちですね本当に特殊性癖嗜好者が多すぎる国でスミマセン教授!!(土下座)

 もちろんトゥーリン以外の章も大変面白く読みました。
 エルフの中ではあのルーシエンの父であるシンゴル、全ての発端とも言えるフェアノール辺りが特にお気に入りのキャラです。筋金入りの問題児キャラ好きかよと言われるとExactlyとしか言えない。
 シンゴルは、人間のベレンにした差別的仕打ちからのトゥーリンをお膝に抱っこという、熱い掌返しの流れが大好きですね。私は己の所業をキチンと反省できるキャラクターに弱いのです。まあそれでもエルフが持つ差別主義は根深いもので、結局彼はドワーフに殺されてしまうことになるのですが、その顛末が後のレゴラスとギムリの熱い友情に向けての全ての発端だったと思えば……。それに、実子ルーシエンに養子トゥーリンと子供にそっぽ向かれ続けたパパでもあり、マンドスの館に行ってもドリアスでの家族は誰一人いないという、その人生には哀愁も感じて何だか憎めません。敵討ちしたベレンは素晴らしい婿殿だったよ。
 フェアノールは、親父の再婚による複雑な家庭環境への同情を打ち消すほどの、同族殺しを代表とする数々の所業に慄きましたね。浮世離れているように見えるエルフも一枚岩ではないと実感できて面白い存在でした。それに彼のガラドリエル様の御髪ちょうだいエピソードが巡り巡って、ギムリのあのシーンに行き着くわけですよ。ギムリ、ほんとドワーフの鑑。そして奥方様、マジで剛の者である。

 しかしなんと言っても『シルマリルの物語』を読むと、エルロンド様の血筋がエルフと人間の集大成になっていることがわかるわけで、エルロンド様には幸せになってもらいたいものだ……と改めて強く思いましたね。『ホビットの冒険』でも思いましたが、『指輪物語』の大団円がより素晴らしいものに感じられたので、『シルマリルの物語』も読んで良かったですね。

その後から現在 

 『シルマリルの物語』まで読み終わってしまうと、英語力が粗末な私は”History of Middle Earth”を始めとする未翻訳本まではどうしても気軽に手が出せません。
 トゥーリン好きなので”The Children of Húrin”だけは頑張って読みましたが、それも『終わらざりし物語』でほとんど翻訳されているようなものだったから何とか読めたようなものです。この国際化時代が来るとわかっていながら英語を真剣に勉強してこなかった我が身を呪うのだな!!

 となれば、やることはもう作品分析こと元ネタ探しくらいしかありません。
 北欧神話、ベオウルフ、クレルヴォ、アーサー王伝説、マビノギオン辺りの古典を読みまくりました。中つ国も色々参考にしていることがわかって面白かったですね。
 特に北欧神話を改めてキチンと読むと、おなじみの鷲がやけに強い理由や、霧ふり山脈の存在意義とか、色々と腑に落ちて良かったです。ガンダルフのキャラがオーディンから来ているのは明白ですし、エルフがやけに鴎に想いを馳せる描写もカレワラから来ていると知れて、中つ国は神話や古典へのオマージュが至るところに溢れている世界なのだと改めて実感しました。
 あとはキャラの名前の付け方も。特に、ドワーフの中でサブキャラながらもドワーリン殿は何となく優遇されている?と感じていたのですが、古典から名前を直接もらっているからか~!と納得しました。あと中つ国の研究本も読んだところ、ビルボの名前の意味も“突き刺す短刀”らしく、スティング(つらぬき丸)とお揃いだったのか~!と感心しましたね。

 トールキン教授ご本人については、私は他人の私生活まで知りとうない派なので、彼のファンタジー論である『妖精物語について』のみしっかり読みました。
 現実と空想をキッチリわけてこそというファンタジーに対する姿勢とその考えは、とても興味深く、強い共感を持って読めました。せっかくのファンタジー世界観にあからさまな現代要素を持ち込まれると白けるタイプの人間なので。しかしながら敬虔なキリスト教徒でありながらファンタジーにキリスト教要素が具体的に出てくると失望するとまで語ったトールキン先生の徹底ぶりには敵いません。そんな感じでナルニアシリーズを生み出したC・S・ルイスを酷評したのだな…と納得と共に乾いた笑いが出ちゃいましたね!
 そう、教授は解釈違いのあまりシェイクスピアにも自分の物語で殴り返すほどアグレッシブな考えを持つ御人だと知れて、彼も人の子なんだな~~とわかったのも大変面白かったです。もしも教授が今生きていたら、中つ国二次創作とか怖くてやれませんね~!アッハッハ!(白目)
 それでも最近『トールキン』という伝記映画が公開されたので、私もその人なりをついに具体的に知ることになりました。本を通して作者は大したロマンチストだと思っていたものでしたが、この映画を見て、本当に人生の酸いも甘いも噛み分けながらロマンを育んできた人と知れて、とても腑に落ちましたね。その映画感想記事は別に書いていますので、ここでは割愛!

 また中つ国を元ネタにしている作品を探しては、そのアレンジを同志として楽しむ日々を送っていましたね。
 特にロマンシングサガシリーズはオススメですね。私は1のリメイク作であるミンストレルソングが一番好きなのですが、特に青の剣が絶妙なオマージュぶりで、理解した瞬間に思わず膝を打ちました。バグも相まって奇跡的なほどホビットの冒険でのゴンドリン剣発掘を再現してしまっているのが本当に笑えます。
 昔のゲームは、版権がまだ緩々な時代だったので、中つ国武器が結構な確率で紛れ込んでいますよね。最近はトールキン財団がキッチリ取り締まっているのか、全然見かけなくなっちゃいましたが…。それでもミスリルだけは普及率がダントツに高いので未だ見逃しているのかな?
 とにかく、とりわけRPGというジャンルにおいては、トールキンの中つ国から始まったと言っても過言ではない歴史があるということはゲーマーであれば頭の片隅に留めておくべきかと思います。そしてそこから興味を持った方が一人でも多く、この素晴らしい中つ国という世界へ旅立ってくれることを願います。

 そして現在、Amazon製作のドラマ版ロードオブザリングが来るのを楽しみに待っている最中です。
 『指輪物語』を再実写化と言うわけではなく、中つ国の歴史で言うと第二紀にあたるところの物語ですね。ネタバレを避けつつ言うと、アラゴルンの先祖であるヌーメノール人のお話から『ロードオブザリング』冒頭(ガラドリエル様が語るプロローグ)までの話。個人的には、モリアの壁の製作者であるケレブリンボールとナルヴィの友情が描写されることを期待しています。エルフとドワーフの友情はいいぞ。
 現在のところ、ジョン・ハウを引き続き起用したニュースは嬉しかったですが、他のスタッフはよく知らなかったり不安のほうが募る面々なんで何とも言えません……
 でも心配するな、俺たちのトールキン財団を信じろ!!
 
 

オマケ:当時の感想

『シルマリルの物語』の感想

【ヴァラール&マイア関係】
・全ての元凶であるメルコールことモルゴス、まじルシフェル。
・そんなモルゴスを涙目にしたウンゴリアントがヤバすぎた。
・どんだけ蜘蛛怖かったんだ束教授……バルログと同等だと……
・つまり超絶縛りプレイでバルログ倒したガンダルフじいちゃんは神!
・神の子であるエルフと人間が登場する前に思わずドワーフを先取りして作っちゃったアウレお茶目。
・トゥルカス脳筋すぎてヴァラールの中で一番好き。
・鷲はミカエルポジのマンウェの使いだから軽々しくアッシーしてはいけないと把握。
・独身者のウルモが一番仕事してて何か世知辛い。
・オッセがテレリの民大好きすぎて最早駄々っ子。
・フィンロドやルーシエンは人間のべレンもつけて生き返らせるヴァラール。
・でもエアレンディルの件では半エルフだからと中つ国帰還を渋るヴァラール。
・解せぬ!!!!!
・でもこのよくわかんない基準のおかげでビルボ、フロド、サム、ギムリはアマンに渡れたのだ。
・指輪ではあんなに凄そうに見えたサウロンが全体的にしょっぺえ。
・しめしめとヌーメノールの王国滅ぼしたけど思ったよりヴァラールまじやべえgkbrが最高にカッコ悪くて笑った。

【エルフ関係】
・初っ端からスランドゥイルの先祖であるシンゴルが自由人すぎる。
・どんだけ嫁に一目惚れしてたんだ。そして当然親バカにもなると。
・正直一番好きなエルフです。シンゴル王。良くも悪くも素直で、おかげで掌返しが熱い!
・そんな彼の死の顛末で、ようやく映画がラスガレンの白い宝石で何をしたかったのか把握した。
・会いに行くはずだった親友フィンウェはアマンに行けたのに、最初の嫁は死ぬわ、いつの間にか殺されるわで悲惨。至福の国とは一体。
・息子のフェアノールには同情したかった(過去形)
・いかせん家庭環境を加味しても、やることキチすぎるだろ……ドン引きした。
・フェアノールがマンドスの館にいると思うと異母兄弟たちの心中お察しします。
・一番悲惨なのは親父の宣誓に付き合わされたフェアノールの息子たちである。
・マイズロスとマグロールには特に同情している(エルロンド卿の養父’s)
・シルマリルは一つの指輪が可愛く見えるほど呪いのアイテムすぎた…。
・宣誓するのは勝手だが、関係ない他種族まで不幸にするのはやめろよ!
・テレリが本当に可哀想で……二度も虐殺されてドリアスも滅亡とか……
・ケレゴルムとクルフィンはしょうもないヤツらだった。おまえら本当にエルフかよ!
・クルフィンの息子は良い人。モリアのメルロンは彼のことだったのね。
・しかし問題の指輪製作者な辺り、何処までも火が絶えないフェアノールの一族。
・フィンゴルフィンとフィナルフィンの息子がフィンゴンとフィンロドで正直最初眩暈がした。
・フィンゴンはマイズロス大好きすぎだろ……これは正直フィンマイだよね!
・フィンロドとトゥアゴンは水入らずの二人旅かと思ったらウルモ様こんにちは。
・しかしフィンロドお兄様は良い人すぎた。そりゃガラ様が一番慕ったろうとも。
・映画のせいで氷海を素足で渡ってそうガラドリエル様と思ってしまう。
・シンダールなのにノルドールの嫁と結婚したケレボルン様すごい人だった。
・いやまああの奥方様と結婚しているというだけでスゴイと思っていたが!
・というかロスローリエン夫婦どんだけ昔からの人なの……
・アルウェンのおばあちゃんおじいちゃんってレベルじゃねーぞ!
・ぅゎルーシエンっょぃ
・あの世界で歌が上手いというのは相当なアドバンテージであると実感した。
・娘を持ったパパらしくベレンにつっかかったけど、正直嫁がマイアのシンゴルだって似たようなもんでしょ?
・間違いなくシンゴルは嫁と娘の尻に敷かれてた。
・憧れのゴンドリンは色々痴情の縺れが酷かった。
・どっちもどっちだったが、トゥアゴンとエオルのやりとりは正直真顔になるわー。
・グロールフィンデル!映画ではことごとく消されてるグロールフィンデルさんじゃないか!
・バルログと相討ちになっていたが、指輪物語の彼に色々な意味で何でだと問い詰めたい。
・エクセリオンはさらにバルログバスターすぎた。さすがオルクリストの持ち主。
・エルロンド卿の血筋ってスゴイことになってるとやっと気づいた。
・エルロンドの弟が人間になってアラゴルンの祖先となった事実にも気づいて正直泣いた。
・アラゴルンとアルウェンの結婚式と戴冠式は、改めて、尊い。
・エルロンド様、幸せになって……

【人間関係】
・とにもかくにもトゥーリン・トゥランバールの章。
・彼の人生はバッドエンド版アラゴルンで凄惨すぎた。
・特にべレグを誤って殺してしまったシーンは思わず声を上げた。
・べレトゥー萌えだったのに……レンバスが仙豆だったら……
・レゴギム派の私にとってはべレグとミームのやりとりも辛かった。
・竜の眼力というか呪詛ぱねえ!!!!!
・映画トーリンの心の病設定は最初よくわからんかったが、シルマリル読んだらだいたい納得した。
・そんなわけでグラウルングが凄すぎたので、スマウグはやはりスマウグたん呼びでOK!
・互いに記憶喪失になって妹と結婚して子供まで作ったトゥーリンにDODのBエンドが過った。
・ラストの「やあやあグアサング!」のシーンは鳥肌が立った。本当に。
・べレグはきっとマンドスの館で、自分が死んだときよりも嘆いただろう。
・そしてエオルに殴りかかりそう、と思ってしまうのは映画レゴラスのせい。
・むしろメリアンの忠告があったのに何故なおもあの剣を選んだのか、コレガワカラナイ
・でもグアサング好きです。これぞ魔剣!最後に喋るとか反則すぎた。
・そんなわけでトゥーリンが人間キャラで一番のお気に入りになりました。
・親父のフーリンは本当に可哀想だった。トゥアゴンの株も大暴落。
・一方、ベレンとルーシエンはなんというかディズニーっぽいカップルだよね。
・ベレンは無茶ぶりしてきた義父に最後まで義理堅くて惚れたよ。
・まさか彼が命張って庇った義父の仇討ちすることになろうとは……正直泣いた。
・ベレンとルーシエン夫婦は生き返ったのに何故シンゴルの元で暮らさなかったのだろうか……
・シンゴルがトゥーリンを可愛がったのは、孫代わりにしてたのもあったと思う。
・シルマリルに異常に拘ったのも、あの二人の代わりにしていたのだろう。
・つまりベレンとルーシエン夫婦に囲まれて、孫の顔も見れて、幸せなシンゴルを見たかった。
・フアンも一緒にいたら尚良し。神のケチ!オロメのわんわんなのにさ!
・映画だと指輪を捨てなかった元凶として描かれていたイシルドゥアのイメージが結構変わった。
・あのゴンドールの白い木……イシルドゥアが守ってきたものだと知ると……
・彼はアラゴルンの先祖ですが、どちらかと言うとボロミアさんと被ってしまって憎めなかった。
・映画エルロンドの「イシルドゥア!!」の叫びはもう悲痛にしか聞こえない。
・そのまま指輪ごと火山に叩き落とせ、とかもう二度と誰にも言わせないよ!!
・そんなエルロンド卿にエステルがいてくれて本当に良かった……
・エルロンド様、幸せになって……(大事なことなので二回言いました)

【結論】
スランドゥイル目当てだったのに、読み終わったらますますエルロンドの大ファンになったのであった。

『指輪物語』の再読感想

映画版ホビット三部作が完結してからシルマリルの物語を読み、その知識を得てから再読した指輪物語の感想になります。なので主にその点を中心に拾っていった箇条書き一言感想文集です。

・ギルドールさん、ナルゴスロンドのエルフだった。
・西に渡ったら死んだはずの主君に会えるよ!ビックリだね!
・我々の古い言葉を今をさすらう者たちから聞けるとはいいものだなあ的なセリフにシンミリした。
・日本限定だが、フロドの使った偽名が「山の下」で泣ける。
・ルーシエンの歌、指輪物語だとすごく儚げに聞こえるが実際はわりと無双という事実。
・グロールフィンデルさん、やっぱりゴンドリンでお亡くなりになった方っぽい。
・もうエルフが死んでも「でぇじょうぶだ。ヴァリノールで生きけぇる」としか思えない。
・だから映画版で死んだハルディアも元気出せよ!
・しかし生き返っても主君の子孫に仕えているグロールフィンデルさん本当に忠義者。
・エルロンド卿にエアレンディルの歌を聞かせるビルボまじエルフの友。
・映画だと神経質そうなリンディアが原作だと人間とホビットの違いなんてわかんなーいと実にちゃらんぽん。
・グローインがフロドに「バルドの一党とは仲良くしている」と話してて嬉しい。
・実際、追補編見ると、バルドの孫を庇ってダインが一緒に討死してる。泣いた。
・しかもエルフ王が闇の森でドルグルドゥアの軍勢を撃退した二日後のことである。悲しい。
・でも彼らの後を継いだのがバルド2世とトーリン3世で、少し救われた気になってたらいいな。
・グローインがレゴラスに「あなた方はそこまで私たちには優しくなかった」と憤慨してたが、映画版は更に血の雨降りそうww
・終わらざりし物語(下)で相当苦労してゴクリと二人旅という罰ゲームをこなした馳夫も内心キレてそう!
・丸太にゴクリを縛り続けて多分四度くらい川を泳いで渡っている馳夫を想像するとシュールww
・しかし映画はそもそもスランドゥイルがゴクリを預かってくれそうにないんだが……
・モリアの壁のデザインに、二つの木があったり、フェアノール家の印があったり感動。
・ケレブリンボールさん、終わらざりし物語によるとすげー悲惨な最期だった……
・あとガラドリエル様に懸想してた設定とかもあって驚きだった。
・最近シャドウオブモルドール猛烈にやりたい。
・ドゥリンに所縁ある鏡の湖を一人で覗きこんでいたバーリンの最期の胸中を思うと涙が出てくる。
・映画版だと特にトーリンのこと慕ってたからなあ……
・オインは水中の監視者にやられていたのか、あいつー!誰かやっつけておくれ!
・オーリのエルフの文字を一目で解ったギムリは、やっぱり年近いし仲良かったんだろうなあ。
・バルログにビビるレゴラスにほっこりする。上古のエルフに比べたらヒヨッコだものね。
・でもグロールフィンデルさんが同行していたら良かったのに、と馳夫は心底思ったに違いない。
・しかしバルログにやられたトゥアゴンの剣でバーリンたちの仇討ちするガンダルフじいちゃんが色々と胸熱すぎる!!
・ケレボルン様がドワーフに厳しめなのはドリアスの件がある以上、仕方なかったね。
・ドワーフ嫌いなあまり、ケレブリンボールに無視されながらも一人エレギオンに留まった過去に比べると大進歩だww
・しかしナルゴスロンドとゴンドリン陥落前にはドリアスを離れていたっぽい二人。
・ベレンには会ったかもしれないが、トゥーリンには会っていないということか?
・しかし終わらざりし物語(上)で色々構想変化があったらしく、もう頭痛くなるわあ!
・ガラドリエル様がドワーフに優しめなのもノルドールだからとわかって感動。
・ガラドリエル様が野心家な本音ぶっちゃけてたのもノルドールだからとわかって以下略。
・フェアノール伯父上が三度ねだった御髪をあっさりギムリには渡す奥方様はやはり最恐!
・フェアノール伯父上と険悪だった奥方様が好きなのでシルマリル説を私はとりたい。色々と。
・レゴラスが急にギムリにデレ全開になっているのが本当に笑える。
・四季別にシルマリルの土地を歌っていたエントに感動した。
・遠くドリアスのネルドレスの森から続くエルフ王らが秋に宴会しまくっていたのも納得。
・トーリンたちも違う時期に来ていたらエルフ王も多少は優しかったかもしれん。
・ドルソニオンが冬なのはトゥーリンのことだよね……べレグ……
・そういえば終わざりし物語の補遺のべレグさん、さすがにトゥーリンに切れてて笑った。
・しかもキッカケはレンバス。ついでにミームとも。食べ物の恨みって恐ろしいね……!!
・ナン=タスレンの春はヴォロンウェが素晴らしく語ってくれたのが印象的。
・というかトゥオル&ヴォロンウェと知らずすれ違っていたトゥーリンとか憎い演出すぎてー!!
・エルフに育てられたのは一緒なのに、なぜここまで差がついたのか。慢心、環境の違い。
・でも幼いトゥーリンはかなり泣き暮らしていて可哀想でした。
・シンゴルがトゥーリンを膝抱っこしたと聞いて、エルロンド卿もエステルにやってほしい。
・スランドゥイルの岩屋はドワーフを招いて作ったとギムリは言ってたがマジか。
・しかし終わらざりし物語(上)によるとドワーフの助力はなかったと否定されている謎。
・またエルフ側とドワーフ側で言い分が違うとか歴史は繰り返すにも程があるぞ!
・父オロフェアがドリアスにいたエルフな以上、かなり考えにくいとは個人的に思う。
・しかもノルドール嫌いなあまり討死してしまった方だしなあ……
・スランドゥイルはそんな父を反面教師にして、原作ホビットでの彼があるのかなと思いました。
・そんなエルフ王が育てたんだから原作レゴラスもそりゃお花畑なキャラになるさ!
・そして原作エルフ王の嫁はネルラスちゃんでいいんじゃないかな?レゴラスもそりゃ以下略
・それにしても原作レゴギムはガチすぎて困る。特にレゴラス。やばい。
・パランティアがフェアノールが作ったものかもしれないとガンダルフが言ってて驚き。
・本当に火精の名に恥じぬ火種メイカーだなあフェアノール。
・デネソールはサウロンの目を見ても操られなかった精神力の持ち主だったらしい。サルマンェ……。
・ファラミアの周りはエルフの名前を貰っている人たちが多いと気づく。
・部下のマブルングはまだいいが、ママのフィンドゥイラスは縁起悪すぎる。実際薄倖だった。
・夫のデネソールが発狂自殺エンドしたのもトゥーリンの因果が回ってきたんじゃないかと今なら思う。
・終わらざりし物語で、オスギリアス勝利はそもそも闇の森への攻撃の陽動に過ぎなかったと書かれてて、とことんサウロンの掌の上で踊らされていたボロミアが本当に悲しい。
・原作だとエルロンドの双子兄弟がヌメノールの仲間と一緒にアラゴルンに元に駆けつけてて胸熱!
・そんな双子兄弟へのコメントがおのぼりさんすぎてシンダールの王子しっかり!
・サムがベレンに同情してたが、あの人なんだかんだ道中リア充だったから……サムたちのほうがよっぽど……
・ベレンと戦ったことのある蜘蛛だったとか、シェロブ長生きすぎだろ!!
・エルベレス ギルソニエル!の万能感。
・シルマリルがやっとエアレンディルの光となってプラスに働いている感動ときたら……
・シルマリル読んでから誓言とか宣誓にビクッと過剰反応するようになってしまった。
・でもピピンはなぜかうまいことデネソールに道連れにされなかったのだからホビット族はホント豪運だぜー!
・森生まれでのレゴラスでさえ鴎の声に異様に惹かれるテレリの民の血の濃さ。
・それでもアラゴルンが死ぬまで抗って中つ国に留まり続けたレゴラスが色々と切ない。
・キリオンとエオルの話を踏まえると、ゴンドールの危機に駆けつけるセオデン王が本当に泣ける。
・地味に奥方様がエオルたちをお助けしていたようだが、エオメルはアルウェン派なのであった。
・ファラミアと同姓同名の過去の人も、変装して戦に出てきてしまっていて、もうファラエオは結ばれる運命だったのかー!!と胸が熱くなった。
・トーリンのミスリル、ガンダルフじいちゃんが奪い返してた!さすがビルボの親友!!
・最後、フロドの中指がかけたのは空手のベレンとかけてあったのかと感慨深い。
・サルマンの最期はマンウェがついに見捨てたってことかな……
・サルマンがガンダルフに妬みを向けたのアマンから始まってて、ヴァラールは本当に一言多いわあ。
・しかもサルマンはアウレ様のとこのマイアだったから、サウロンに続いてまただよ(笑)
・でもガンダルフを意識するあまりホビット庄のパイプ草を気に入っていたサルマンは正直かわいい人だった。
・そしてホビットを馬鹿にされると腹に据えかねるガンダルフじいちゃん本当に歪みねえな!
・アマンに旅立つ前のフロドは本当に泣ける。帰ってきてから2年で……
・追補編のアルウェンの最期は悲しい。
・ケレボルンは倦み疲れて裂け谷へ行ったらしいが、それでも彼は最後まで残ったエルフなのか。
・原作だとガラドリエルとは一緒に行かない辺り、やはり中つ国を離れがたいシンダールの性ということなのか。
・奥方様の力添えもあったとは言え、アマンエンド決めたレゴギムには本当に度肝抜かされる。
・レゴギムにどんな顔したらいいかわからなくてエルフ王のアマン行き遅れたとかだったら笑える。
・個人的にはケレボルンと一緒に西へ渡ってきてほしいなと思っています。
・追補編の「鉄床に」と答えたトーリンの気高さに思わず震えた。
・しかし終わらざりし物語(下)でのエレボール遠征へ向けてのやりとり、わりと酷すぎたよ!
・口が裂けても映画トーリンは言わなさそうなビルボへのW愚弄に思わず乾いた笑いが。ハハ。
・ホビットがん無視だったトーリンが正直疎ましかったとぶっちゃけるガンダルフじいちゃんが大好きだ。
・ビルボの名前を聞いたフィーリが「なんて妙ちくりんな名前!」と笑ってからの、映画のボギンズ殿か……フィリキリよ……
・ドワーフの夢を半球睡眠で見ているスマウグたん想像して正直萌えてしまった。スマトリぃ……。
・それでもトーリンの燃え尽きるかのような人生がやっぱりどうしようもなく好きだなと思いました。

 

Posted by tiriw

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