NETFLIX感想文
ネットフリックス作品の感想記事です。
今年から見始めるようになりましたが、そんなにテレビを集中して見続けられないヤツなので、一ヶ月入っては抜けての繰り返しです。元はテレビっ子な家族が取っている。
なので、新しく記事を作るよりは、この記事に逐一追加してまとめていくことにしました。
特に気に入っているヤツは個別に記事があります。ただし手放しで褒めているわけではないスタイル。
Netflixで何見ようかな~と迷っている人の参考になれば嬉しいです。
【追記】お盆にまた再契約したので、そのぶん作品レビューが増えました。
映画・ドラマ
オスマン帝国:皇帝たちの夜明け
メフメト二世のドキュメンタリードラマなので見てみた。
コンスタンティノープルの陥落をメインにその半生を辿っていく。
コンスタンティノープルの陥落について全く詳細を知らない人にとっては上出来すぎるほど良いドラマ。普段ドキュメンタリー系を見ない人にもオススメ。
オスマン帝国VSローマ帝国だぞ、どう撮っても燃える物語なのは確約されている!
なかなか迫力のある攻防戦が撮れていて、ウルバン砲の迫力に大満足!
しかし船の山越えで海に滑車していく船のシーンをカットしている謎采配が玉に瑕。ここが目玉では???
『オスマン帝国外伝』ファンだと更に楽しめるキャスト陣をしているところも見所。スンビュラー、フズル、そしてキョセムのアイシェがいる。トルコ音声ではスレイマンがナレーション担当。
THE STRANGER
推しのリチャード・アーミティッジが主演だったので見てみた。
ミステリー小説を実写化したドラマらしいが、原作者は初めてミステリーを書いたのか?と言いたくなるほどお粗末。
リチャミファンフィルターがかかっているのに、頭わるい主人公に終始苛つかされる。こいつ本当に弁護士なのか?弁護士事務所が一度も映らない恐怖。リチャミでなかったら最後まで見なかった。これから見る予定のリチャミファンよ、本当に無理して見なくてええで。リチャミさん、もう少し仕事選んでください……。
しかもオチが個人的に最低でしたね……。警察官すらも倫理観ガバガバになって最悪。
見たことを後悔したドラマでした。
DARK
家族がめっちゃ推してくるので途中まで見た。
ドイツのSFドラマ。タイムループものである。原子力発電所の周りで陰鬱とした人間ドラマが展開される。
俳優陣がとても凝っている。現代編キャストに恐ろしいほど似ている過去編や未来編キャストを用意してきて感心する。そして主役の男の子がめちゃめちゃイケメンでカッコいい。
ストーリーももちろん面白いが、あまりの骨太ストーリーと性根がクズなキャラも多いため、体調万全で元気がある日にしか見れなくて最後まで見切れなかった。ぼちぼち見ていくか。
ちなみに『オスマン帝国外伝』のヒュッレムの女優さんがオーディションを受けた噂が流れていたが、どうやら噂で終わったようである。残念。
ウィッチャー
原作も読んだこともゲームもやったことないヤツが見てみた。
原作はポーランドのファンタジー小説。ゲームが国策で神ゲーに仕上がった結果、世界的に大ブレイク。やっぱ世の中、金だよ!ほーらコインだよウィッチャー♪
完全新規でも面白く見れたが、世界観がよくわからなかったので、やはり原作を読むべきだった。新規にはあまり優しくない作りながらも、キャラの魅力で押し切っていく。ゲームをやりこんでいるらしいヘンリー・カヴィルのゲラルトと、魅力的に描かれているイェネファーのおかげで、最後まで何とか見れた。
他は…うーん……シリ王女はもっと可愛い子が良かったなあ!
1話の剣戟レベルの戦闘シーンが続くと良かったのだが、予算とスタッフが息切れした感も否めない。
話が本格的に動く次シーズンに期待。
2人のローマ教皇
アンソニー・ホプキンスが主演していたので見てみた。
タイトル通り、ローマ教皇ふたりの対話がメインの映画ですが、とても良かった!御爺様たちのスキンシップもとてもかわいい!
この映画見て、こないだ日本に来てくれたローマ教皇様の話をもっとありがたく聞いとけば良かったと後悔しましたね。一時期のアルゼンチンは本当にひどかったのだなあ…と神妙な気持ちになり、そんな修羅場をくぐってきた神父様が今世界を見守っていると思うと、何となく心強くなれます。
フランケンシュタイン・クロニクル
ショーン・ビーンが主演していたので見てみた。
大英帝国の闇が既に見え始めている薄暗いホラー・サスペンス・ファンタジー(?)。フランケンシュタイン原作者のメアリー・シェリーなど実在人物が話に絡んできたり、解剖法を巡る宗教的対立も気になったり、興味深い作り。
さすがに主演だから死なないだろ~!と思っていたが、シーズン1のラストが衝撃的すぎる。これだけのために見てもいいくらい、シーズン1のラスト回に一点がけしたドラマなので評価したい。
腐女子的には、予想外のホモがダッシュでエルボーしてきたので混乱して萌える暇もなく、私はいったい何を見せられているんだ…とドン引きするほどだったが、遅効性でじわじわ来た。好き。
シーズン2ではヴァンパイアの元ネタであるバイロン卿でも出てくるかと思ったら娘のほうが出てきて、彼女とからんで出てきたディップル伯爵が結構いいキャラしてたけど、やはり彼はヴァンパイアとして出てきたほうが良かったんではないか…と思いました。あとヒロインをシーズンごとに使い捨てている構成なのが個人的に気に入らない。それでも続きが気になるのでシーズン3来てほしい作品だった。
ドラキュラ
BBCシャーロックスタッフが製作し、アマプラ版LotRキャストがいたので見てみた。
シャーロックと同じく、ドラキュラという存在を現代的な解釈で噛み砕いていったドラマ。
私はブラム・ストーカーのドラキュラ小説は未読なのですが、吸血鬼のお約束をある程度知っている状態でも面白かったので、今度小説のほうも読んでみようかなと思いました。原作時系列な過去パートと現代パートがある3話構成だが、圧倒的に過去パートが面白すぎた。というのもシスターのアガサ・ヴァン・ヘルシングがMVPすぎる。いわゆる概念的な存在でもあるドラキュラに、理論で武装して戦う新しいスタイルのヒーローが爆誕していた。
個人的にシャーロックではホームズの欠点ばかり強調されていまいち情けない描写になり気味なのが気になっていたのだが、このドラキュラではそこが改善されていてポイントが高い。シスターのアガサにキレキレなメタツッコミ入れられても、ボコボコにされっぱなしではない。吸血鬼のお約束に基づきながらも、その設定の隙をつくのは、ドラキュラ自身もなのである。そんな感じでドラキュラという存在に広がりを与える解釈を披露し続ける構成で面白かった。
特に個人的に面白いと思った設定は、ドラキュラは吸血した人物の知識を得られる、という設定である。それから発展して、昔はキリスト教に弾圧されてきた農民の血ばかり吸血していた、彼らにとって十字架は恐怖の象徴である、だから私も苦手になってしまったのだ忌々しい、早く無神論者の血を飲みたいよ!にすごく納得してしまった。そこから更に解釈は発展するので、ラストの十字架の影がかかるシーンはとても綺麗で、ドラキュラとアガサの結末も大変気に入りました。
モンティ・パイソン&ホーリー・グレイル
別にネットフリックス限定ではないのだが、なんとなくご飯のお供にできそうと見てみた。
初モンティ・パイソンでしたが、めっちゃ面白かったです!
まず馬の代わりにココナッツ鳴らしながら徒歩移動しているアーサー王からして面白すぎた。無駄に音楽もいい。門番とウサギが強すぎて笑った。そして、そのネタまだ続けるの!?と思いつつ、綺麗にオチが決まったので満足しました。
私は山田康雄と広川太一郎のファンなので、いつか吹き替えでも見たいとも思いました。
運命の炎
フランスのドラマ。美男美女揃いっぽい感じだったので見てみた。
19世紀末、主に上流階級の女性たちが犠牲になった大火事から始まる話ですが、完全にフランス版メロドラマでした。
私は一見ハッピーエンドに見せかけているが今後の登場人物たちのことをリアルに考えると別にそんなにハッピーエンドでもねえだろコラ!なに綺麗にまとめてやがる!と思うタイプなので、あまり好きじゃありませんでした。愛さえあれば大丈夫!と思える人にはおすすめかも。
それでも一話の火災シーンはすごく迫力があって見どころがありました。そして子役が可愛い。天使かよ。衣装もステキでした。さすがフランス。
アニメ
キャッスルヴァニア(個別記事あり)
推しのリチャード・アーミティッジが主役の声を吹き替えしているので見た。
原作は悪魔城ドラキュラというコナミのアクションゲーム。主人公の武器は鞭で有名な吸血鬼ものです。
トレバー・サイファ・アルカードの主役トリオの掛け合いがとても面白いアニメだった。間違いなく英語版のほうがスラングも相まって油が乗っている。キリスト教に破門された家柄同士の、軽快でシニカルな応酬に笑ってしまう。永遠に主役トリオパートを見ていたかった。
作画もいい。戦闘シーンに入ると、とてもよく動く。主役のトレバーが特に武器を多彩に使うキャラなので、見ていて飽きが来なかった。神作画ゆえグロも神作画なのは要注意。
シナリオ構成はシーズン1までは文句なしなのだが、シーズン2から明らかに尺配分がおかしくて微妙。長々と尺を取った敵キャラサイドパートが退屈極まりないうえに意味もなかったのが致命的。しかも仲間と協力してドラキュラを倒す悪魔城伝説だと思って見ていると最後で痛い目を見る。ひたすら色々な意味で盛り下がる決着だった。
はたしてシーズン3で挽回できるのか、グラントさんが何とかしてくれると信じよう!
ルパン三世 次元大介の墓標&血煙の石川五ェ門
別にネットフリックス限定ではないのだが、ルパン三世ファンの端くれとしてやっと見てみた。
話の構造はいつものオーソドックスなアニメルパン三世と言うほかないのだが、小池ルパンはルパンがちゃんと切れ者クールキャラに描かれているのでカッコよかった。雰囲気が全体的に古参ファンが求めている感じ。そして彼のキャラデザが好きなので、私はとても楽しめた。担当がいつもの大野雄ニではないものの、音楽も同じくらい良い!
次元のほうは、最後の最後に現れたキャラに、おっ!と思った。あとスタッフロール曲がめっちゃ良い!
五ェ門のほうは、敵キャラが魅力的だった。しかし次元に比べて、かなりグロい作画が目立つ。
不二子のほうも配信サービスに来たら見てみたいと強く思いました。
少女革命ウテナ
グロに疲れたので久しぶりに見てみた。
最近の勘違いしているディズニーに辟易している人にとても勧めたいアニメ。プリンセスもののアンチテーゼとして完璧な作品を、日本人はウテナでとっくに通ってきているのだ。王子様とお姫様というジェンダーの型を、享受する者と抗う者たちの物語。
年齢性別関係なく様々な恋愛の模様が味わえるアニメだが、ウテナ&アンシーはいうまでもなく冬芽&西園寺コンビもハッピーエンドを勝ちとっている辺り、実はこれ以上なく友情礼讃アニメだったと気づき、改めて大好きだと思いました。
樹璃初戦の決着シーンと若葉回と寓意・寓話・寓エストはやはり何度見ても神だった。
ちなみに当時、暁生のNTRに挫折しトビトビで見ていたアニメだったので、やっと通しで完走できて嬉しいです。ここまで嫌悪感を引き出す悪役もなかなか見ないので素晴らしいと認めるものの、冬ウテが大好きだったので本当に複雑です。どっちも暁生に食われてたんじゃねーか!!許さねえ!!でもそんな冬ウテの結ばれなさが本当に大好きです。結ばれないからこその二人っていいよね。
ともあれ再燃したので、いつまにか出ていた続編的なスピンオフ漫画After the Revolutionも買って読んでみたところ、とても良かったです。さいとうちほ、漫画うめえな!!実は漫画版まで読んだことなかったので、今度探しに行ってきます。冬ウテを堪能したい。