ロードオブザリング力の指輪EP4
最初に言っておきます。
今回ドワーフパートしか褒めてないです!!
いやー酷い脚本でしたね。思わずこのクソ脚本書いたやつは誰だテメエは!!と怒りの検索かけたら、
ステファニー・フォルソム。代表作は物議を醸し出したトイストーリー4の脚本家でした。
ディズニーからの刺客に刺されてしまった……。トールキン教授の先見の明は正しかったのに潜り込んでくるな。
正直脚本陣営を発表された時から、このドラマやばくなるんじゃね???とは覚悟してました。
最後クソミソな馬脚を現したゲームオブスローンズはもちろんのこと、ジュラシックワールド炎の王国とかもクソ映画の領域だし、私は見たことないけどトイストーリー4とかマジでファンがキレてる姿しか見てねえからやべえよやべえよと思っていたら、もう本当にやばかった。期待通りでしたね。ある意味安心しましたが、トイスト4女はファンに喧嘩売る以前にお話にならないレベルだった。もう二度と脚本書かないでくれんか?
そんな感じの感想です。楽しい感想をお求めの方はそっ閉じしてください。
もうエルドワしか勝つ要素がない
マジでここら辺のやりとりしか褒めるところがないので、全編エルドワパートで構成しろと思いました。
エルフとドワーフで話が食い違っているところは、いかにもそれっぽい会話で良かったですね。スランドゥイルの岩屋の件を思い出しましたよ。というかエルロンドとドゥリンはレゴギム三次創作を見ている気分になりますが、視聴者もそれを求めているので素直に正解でしょう。
あとオタク的にはエルロンドが父エアレンディルの話をするところはとても良かったですね。初めてエルロンドが本物のエルロンドに見えたわ。つまりトールキンの設定を話しているところはそれらしくまともなドラマに見えるから、もうずっと中つ国Wikipediaを喋ってればいいんじゃないかこのドラマはと思いましたね。
しかし日本語字幕ってば端折りすぎじゃね!?ちゃんとシルマリルって言ってるのにカットするな。吹き替えで見て英語字幕で見るのが一番良い見方なのかなあと思います。
肝心のミスリルはというと、いくら加工前とは言え、もっとキラキラしてほしかった気もしますねえ…。
エルロンドとドゥリンの友情があるから、エルロンドはトーリンにも優しくできたし、お返しにオルクリストも気前よくあげれたのかなと思うと胸がジーンとする話。ミスリルはトーリンとビルボの友情によって更に後世代に引き継がれて、フロドを救う流れになると思うと胸熱要素しかありませんね。
次回はリンドンに遊びに行くドゥリン楽しみですね。エレギオンじゃなくて?ケレブリンボールさんとは会わんのか?
なんかもうこのシーズンでの登場は諦めてますけど、本当にナルヴィは早めに出してほしい。
エルドゥリとケレナルで世界をエルドワ萌えに染めて脚本レベルを誤魔化そうぜ!!
ヌーメノールの末路を予知夢で早々ネタバレ
あの、トールキンオタクのみんな……俺ら結構頑張ってネタバレ伏せてましたよね?
これが第二紀での一番のハイライトになり、ライト層にとっては一番のサプライズな展開になるだろうからと。
ヌーメノールが沈む末路を、まさか公式が早々予知夢でバラしてしまうとは。
本当に信じらんなくて絶句したぞ。
こんな序盤でバラしてシーズン5もどうやって続けてくつもりだこのドラマスタッフ…?と。
構成的に盛り上がりどころがなくなっちゃうじゃないですか。そんな誰もがわかってる展開をずっと長いこと楽しみにできます?ただでさえライト層の興味が持ちにくいドラマなのによ〜〜!!
私はずっと隠したまま、終盤になってアルファラゾーンがやらかした途端に大津波が押し寄せてきてライト層を驚かす構成のほうが絶対に良かったと思うぞ。例えインターネットでネタバレをすぐ知れるとしても、識者ならアトランティスが元ネタかと気づきやすいとしてもだ。
あとパランティアに予言として未来を見せる機能もないはずなので、意味わからんの嵐でした。
このドラマの改変、今のところ改悪ばかりが目立つので、ミーリエルの最後もどうなるかわかんねえなコレ!!と思いました。
あと単純に、ミーリエルとガラドリエルで同じ津波シーンを二回も見せるな。一回でいいだろ。くどい。
しかし中つ国に援軍を出す流れが本当にお粗末でしたね……。
白い木の花が散ったくらいで掌返しするミーリエル、というのはまだ良い。いわば宗教的な啓示を受けて心変わりするのはありえる話。しかし破滅の未来を恐れて動けなくなってるミーリエルに「恐れないで、協力して」と説得していたガラドリエルのシーンがあるせいで、こいつ結局ガラドリエルの話に心動かされたわけじゃなくて木の花が散ったから“恐れて”行動しただけでキャラクター的に大して成長もなく変わってない。何も意味なくなってるんですよね!その説得シーンが!!あの心変わりには原作的に深い設定があり納得の描写なんだろうと言ってる人いましたが、もうそれ以前のお粗末描写なんですよライト層!!騙されないで!!(このブログにライト層はいないぞ)
ミーリエルだけじゃなくてイシルドゥアもそう。イシルドゥアくんの意味不明な試験放棄に巻き込まれる友人たちに迷惑かけたお詫びに父にプライド捨てて必死に頼み込むわけでもなく、女王の護衛兵の志願に友人たちより真っ先に手をあげるわけでもなく、それでもまるで彼は変わって最初の一歩を踏み出したんです!!と言わんばかりのシーン。脚本マジで出直してこいと思いました。
主要キャラクターの描写がこの有様なら、モブである民衆の掌返しシーンはティーンドラマさながらの幼稚さで筆舌に尽くしがたい。民衆がエルフ嫌いでもいいが、せめて女王自体に人望がある描写の一つや二つ挟めばマシになったであろう。しかし「女王はエルフ好きか!エルフ好きか!」とか幼稚なコールしてたせいで擁護できる余地などまるでない。日本人だからまだ痛さを感じにくいのかもしれないけど、それでも本当に痛すぎるコールで原語圏は共感性羞恥で死にたくなるシーンだったかもしれん。脚本も実際自覚してるのかアルファラゾーンに「赤子かオマエら」的なこと言わせていたけど、ならもっと知性ある扇動シーンを書けや!!と殴りたくなりましたね。テメエの力量不足をキャラ阿呆にして誤魔化すんじゃねえ。
こうしてヌーメノール人を好きになれる要素をゼロに書き続けているせいで、ああこの島沈むの?そう……って視聴者にとってはどうでもいい要素になりつつある。だから余計にネタバレ早々にバラした構成が痛すぎるやろと本当に思いますし、ドラマスタッフが何考えてんだか全然わかんなくてイライラします。
せめてガラドリエルが来たことで国全体が改心してエルフ好きになってきたところで後からやってきたサウロンが全てを台無しにして……みたいな脚本を今後丁寧に書いていかないと見るのキツいパートになりそうなんですけど、ガラドリエルの描写もお察しなせいでお通夜ですわ。
ガラドリエルはもうね!!
もうたかが赤子レベルの若造のハルブランドに頭を使えとか言われてる奥方様の姿なんぞ見とうなかったわ…。
もう何千年と生きてるエルフで、修羅場もフェアノールおじさんからめちゃくちゃ経験してる人なのによ。この調子だと御髪くれくれフェアノールおじさんをただグーパンでお断りした奥方になっちゃうじゃん?!相変わらず挙動もアサシンクリードだしよお!!ダイナミックお邪魔しますされておいて、よくこんなんでミーリエルは心を許すよな!?
ガラドリエルはもうオリキャラとして見るのが精神衛生上にいいと完全に吹っ切れた4話でした。オリキャラにしても、こんな娘……はたして好感を抱けるキャラクターなのか???と疑問に思います。
せめてあんまり設定のない娘のケレブリアンでも良かったんじゃないのと最近思います。そうするとエルロンドとのやりとりも好意的に見れるし、オークにくっころ元ネタ事件もあるからゲースロのエロ期待してる層がずっと待ち遠しく見てくれたかもしれねえじゃん(最低な商業者目線)
エレンディルは脚本家の趣味じゃないのかあんまり出番なくて最高のエレンディルを維持したままでしたね。
神回避!!
地味にナルシルも登場してたらしいが、4話を2回以上見返したくなかったので各自で確認してください。
それしか誉めるところなかったヌーメノールパートでした。
アダル親衛隊と化したオーク
ベンジェン叔父さんことアダルに撫でられて至福の微笑みを浮かべるオークくんに爆笑してしまったよね。
オークも撫でられると嬉しいんだ可愛いな!!やっぱホワイトウォーカーとは違うぜ!!なあサルマン様!!
というわけでついに出てきた序盤ボスのアダル。
エルフ語喋ってるし耳も尖ってるし元エルフっぽいですね。なんかハウンドみたいに顔に火傷痕みたいなのがあるので、グウィンドールさんみたいに拷問された末に闇堕ちしてしまったのでしょうか。そのセクシー拷問エピソードやってから死んでいってくれと期待しています。
しかしベンジェン叔父さんはイケオジなので、こんなオリキャラではなく普通にエルフ役をやってほしかった未練が強くありますねえ!ケレブリンボールさんあたりがとっても似合っていたと思います。彼もいずれ闇堕ちしていくかもしれないから…。
Redditのトールキンオタクコミュニティを見ていると、アダルの正体はマグロールなのではないか?という考察をしている人がチラホラいました。
彼は唯一生存しているフェアノールの息子であり、放浪しているからベレリアンドも知っているだろう、顔の傷はシルマリルに焼かれた痕かもしれない。
確かに面白くなりそうな設定だなと私も思いましたが、いくらフェアノールの息子でもそこまで闇堕ちせんやろ〜〜!!とも思うので当たってほしくはないですね。そもそもモルゴス絶許一族ですし、しかも兄弟の中で一番の人格者だったじゃないですかマグロールは。彼に育てられたエルロンドも泣くぞ。
まあそもそもマグロールはシルマリルにしか出ていないキャラクターなので版権的には絶対に出れないからメタ的にありえないですよね。ほんとこの中途半端な版権許諾状態がさあ、足枷になってるんだよなあ。PJですらそれでスランドゥイルの描写おかしくさせちまっていて、もったいなかったですね。
そしてオークパートでもクソ脚本家の手腕が光るのであった。
まあアダルが特に意味もなくアロンディルを優しく逃してやるのはまだ可愛げがあるクソ描写。流しても特に問題ない。
問題なのはブロンウィンの息子テオくんが逃げ出すにあたり、日光に弱いオークの設定がシーンごとにブレブレになっているところだ。
オークが日の光に弱いという認識は南方の人間も自覚しているので、日中に彼らは食料を取りに街に出かけて行っている。しかし曇りになったところで、突然オークに襲われるテオくん。
この日を少し遮った曇り具合でも動ける設定なら、薄暗い家の中なら常時動けるって思えません???そもそも曇りでも多少動けるなら、サルマン様が品種改良するまでもなく日傘を配給してやれば日中いくらでもどこでも動けるのでは???実際3話でテント張ってれば天気が晴れでも平気そうでしたよねオーク???このUVカットレベル問題になってしまった弱点設定マジ何???ドラキュラ並みに夜の暗さでしか行動できない生物の方が良かったのでは???
そして一番危険な深夜に何故か本格的に逃げ出すテオくんが意味わからん頭の悪さになっている。いやね、脚本のしたいことはわかるんですよね。トールキン作品ではお馴染みの、夜明けの朝の光に助けられる感動的なシーンをやりたかったんですよね?
でもオークが曇りでも動ける設定のせいで、森の中で地団駄踏んでるシーンが本当にアホらしく見えるんですわな…。脚本だけでなく演出も最低だったと思う今回。せめて途中から大雨でも降らせれば多少違和感マシになったと思うんですけど?実際PJ映画のローハン角笛城の合戦はそうしてましたよね。だからあれほどまでに日の光を受けてやってきたガンダルフと援軍の姿が映えてるんですよ。そこまで作品分析せんかぁ!!
とにかくオークが日の光でわりと動けるのか全然動けないのか、はっきりせんかぁ!!と本当にイライラする4話でした。でも多分これからも脚本に都合がいいレベルでブレるのでイライラすることでしょう。はぁー……サルマン様の品種改良の脅威が伝わりにくくなって本当に悲しいことです。
というわけで今後が更に不安になっていく力の指輪ですが、最高のエレンディルと推しだと思っている隕石人間のために最後まで見続けていきますよ!!
スミマセンね、厄介オタクだから今回あんまり楽しい感想を全然書けなくて。でもこのブログには正直な感想を書いていきたいので、今後もよろしくおねがいします。それではまた来週~~!
最後に感想に共感してくれたら拍手押してくださると嬉しいです!