今月のヴラド・ドラクラ

アニメ・漫画ヴラド・ドラクラ

 ヴラド・ドラクラからメフメトが帰国して久しい昨今、
 この6月はオスマン民に一大ビックイベントが控えていた!!
 エストゥール!!

 トゥルスン・ベイによるメフメト二世の伝記本を完訳した猛者がついに現れたのである!!

 えっ……私が生きている内に読めるんだ!?と驚きと感動で咽び泣いてしまった。

 トゥルスン・ベイ、メフメト二世の真の右腕である大宰相マフムト・パシャの部下である。生身のメフメト二世をその目で見ている同世代人物が記録した貴重な歴史書だ。
 当然、あらゆるオスマン文献の中でトップレベルの重要参考文献になる。
 しかしオスマン語はアラビア語とペルシャ語もマスターしなければ満足に読めない難解すぎる言語である。よっぽどオスマンに情熱をかけた人物が現れない限りは翻訳されないだろう…と、去年サマリーが限界だった英語洋書を読んでガッカリ諦めていたのだが、まさかの急展開すぎる!!しかも完訳だとぉ!?トゥルスンの美文を完全再現!!?
 いいんですか!?しかも私がヴラド・ドラクラにハマっているうちに読めるなんてマジで夢みたいに嬉しすぎるんですけど!?とテンションが爆上げになるこの気持ち、わかっていただけますか。

 学者にファンレター送ったことないけど、マジで一筆、御礼のお手紙送りたいです。本当に。
 ちなみにスレイマン大帝の本を翻訳した教授さんです…人生の偉業ですよありがとうございます……

 なのでメフメトファンはとりあえず買いですよ!!あとタニス・リーファンというか耽美文章に飢えてる人もオススメ!!まだコンスタンティノープルとヴラドの章しか読んでないけど最高ー!!
 たっけー7700円もするのかぁと渋るやつは近くの図書館にリクエスト送っておきなさい。税金のリターンを実感できる数少ないチャンス。私もリクエスト送っておこうかなと思っているぞ。オスマンファンだけでなくローマファンにも生涯需要があり続ける本でしょコレは。マストバイ。 

ヴラド・ドラクラ感想

 さて、もりあがるオスマン民をよそに、ヴラド・ドラクラはやっとハンガリーのターンに突入!

 マーチャーシュ、出番が少なすぎて今まで何考えてるか全然わかりませんでしたが、
 マーチャーシュ→イロナなおねショタ過去回想のおかげで一気に好感度が爆上がりする。
 これ従姉妹じゃないなら絶対にプロポーズしてるやつやん!!おませさん!!!!!
 多分メフメトくんと直に出会ってしまえばかなり色々な意味で意気投合するじゃんと思いました。(年上の女性が好み、芸術に理解がある、親父に無視されてる等)

 しかしマーチャーシュがこんなにイロナさん大好きだなんて、本当に惜しすぎる人物を亡くしたなヴラドよ…。
 昔はイロナさんは援軍送らなかったマーチャーシュのこと詰ってほしい〜〜とか気軽に言ってたけど、今はマリアタが不甲斐なさすぎる男でゴメンなマーチャーシュ……という気持ちしか湧かない。詰る余裕もなく打ちひしがれちゃってるよ…マリアタよりショックだよなあそりゃあ……
 そんな大事な従姉妹をヴラドの嫁にやってしまって、マーチャーシュは相当不本意だったし大後悔しちゃってるんですね。
 なるほど、つまり親父だけでなくイロナさん含めての溝というわけか。
 そんなんマリアナ海溝より深すぎるだろ!!
 本当にここからメフメトがヴラドNTRたと発狂するほど仲良くなれるのか、この二人?

 一方で、ヤーノシュ・フニャディがヴラドのこと褒めまくってて、それで実子マーチャーシュが不貞腐れていた過去は別に驚きませんでしたね。むしろ待っていました。もうこの仲の悪さ、その流れしかないもんなと。
 しかしマーチャーシュくん、忘れてないか?
 このヴラド、お前の親父さんに実の父と兄を殺されたようなもの。ヤーノシュとは本当にビジネスよりも冷え切った何かでしかないぞ。大人になってから気づいて、その末恐ろしさに信用ならないとなっている可能性はあるが。
 私もピッコロさんと悟飯ちゃん並みに描写してくれなきゃヤーヴラ師弟の腹の内が怖すぎるよ!!
 しかし不信感がクライマックスになって「おかしいだろ!!」と若さゆえに詰め寄れるマーチャーシュくんこそ、ようやくヴラドが本音を吐き出せる機会を作ってくれるのかもしれませんね。そういうマーヴラならエモくていいな。

 しかしマーくんはマジでマーくんですね。
 ヴラドと初めて会ったとき6年前で12歳、つまり今18歳!?ティーン!?ヴラドとは一回り年の差がありますねえ!!髭剃っちゃったせいであまり実感できないが。
 しかしそらマリアタもマーくんの不憫なお兄さんとしか話さないわな。それに社交性もないしな。
 だから年相応にむくれてるマーくんは全然悪くないんですが、同じように突然やってきたヴラドを普通に受け入れて仲良くなってるシュテファンくんの聖人ぶりが何か際立ちますね。
 逆に言えば、よその子に引け目感じないほど愛情を注いでたボグダン公が1番ちゃんとパパやってたという証ですわな。聞いていますか?特に毒親選手権やってたお二人さんよ。

 そんな良い子に育ったシュテファンくんですが、すっかりヴラドをマーチャーシュに任せて安心しきっちゃってるわね!お供のツッコミ通り、一緒に面会しに行ったほうがよかったんじゃないの!?まあ史実ではキリア港巡って争ってるからしょうがないんだけどな!
 しかしシュテファンくんもヴラドと一緒にフニャディのお世話になってるはずだから、彼も幼いマーチャーシュと面識ありそうだけど、なぜか引き合わせるときにはいなかったですね?シュテファンくんのほうが若干マーチャーシュより年上だけど、このときシュテファンが何歳かよくわかんないなあ(算数苦手)
 それにしてもバルカントリオが揃った扉絵がめっちゃ嬉しいです!
 ここにいつかスカンデルベクおじ様も追加されてほしいぜ!!なあメフメトくん!!

 そして逮捕されたマリアタであった。
 ここで引きだなんて…メフヴララブレター(偽)を楽しみにしていたのに…ッ!!
 とにかく逮捕状を持ってきたのは、やはりイスクラさんでしたね。ハンガリー史エアプでもさすがにイスクラくらいなら知ってる!
 ラドゥくんの精巧なオスマン偽造ラブレターなら恥をかかないですむけども、どうやらトランシルヴァニアのザクセン人勢による逆転裁判クオリティでくるのは明らか。次回マリアタの怒涛の異議あり!!が見られるでしょう。イスクラ検事、ファイト!!
 でもこのへん面倒だから素っ飛ばして次回ガシャーン!!(鉄格子のマリアタ)で始める可能性がなくもないんだよなあ…。でも私はただ、メフヴララブレターを見せられて激昂するマリアタが見たいんだ!メフメトくんもそう思うよな!?感情のあるヴラド見たいよね!?

 それにしてもマリアタはマーチャーシュに思うところがたくさんあっても、大人の対応してて偉いですね。さすがオスマンのメフメトから始まりあらゆるマウント理不尽に耐え切った男。面構えが違う。
 まあ一瞬睨みつけてるコマはあったけどな!私、目は口ほどに物を言うマリアタのこと好き!
 マーチャーシュとイロナの回想でジャスティナ?という親族女性の名が出てきたけど、この人が次の嫁なんでしょうか?するとなかなかロリコンになりそうだな、マリアタが。イロナさんとの子供がいない以上はね…。キルスティン・ダンスト顔できたらどうしよう。
 それにしてもマーチャーシュに指輪の形見分けしちゃったから、新嫁は指輪を見て曇らなくてすむんですね。新嫁どういう感じで来るのかわからないけど、やっぱり女の子は幸せになってほしいですね…。あと可愛いといいですね。やっぱり眉毛太いのかな?

 あと地味なところではストイカさんがラドゥ戦の先陣を切る!!と意気込んでいるので、そうか!シュテファンくん傘下で頑張れよ!!と期待してしまいますね。
 ストイカさんが泣きながらマリアタとお別れするシーンも見たいんだけど、ガシャーン!!(以下略)だったら見られないかもしれませんね…。
 個人的に次回ガシャーンスタートは避けてほしいが、テンポを重視するなら普通にありえそうなので、メンタル訓練をしておかねばなりませんね…。
 まあ原作で来なかったら最悪二次創作すればいいので…それが二次創作の醍醐味ですよね!

 というわけで今回の感想は終わりです。

 次回は九月ですね。ドゥユウリメンバー!セプテンバー!
 まあその間にトゥルスン・ベイの本を読んで、マフムト・パシャの記事を書いたりしたいですね。

Posted by tiriw

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