今月のヴラド・ドラクラ
4巻発売効果で最近メフヴラ民が増えてきて嬉しい戸春夜です!
今までメフヴラメインで二次創作してるのが私ひとりっておかしいだろ!!と密かに泣きながら1年氷河期を耐え忍んできたので、めっちゃ雪解け!この世の春ですよ!!やったぜ!!!
よし季節の挨拶らしい前置きが書けたな!!早速感想行くぜ!!!
なお今回はいつも以上にメフヴラメフヴラとうるさいですし、今後の歴史的ネタバレとか知りたくない方は、国に帰るんだなオマエにも家族がいるだろう。
というかヴラド・ドラクラの単行本、次に出るの1年先なので、基本的に単行本派に配慮し続けるのは難しいので、本当にハルタ買ってくださいとしか言いようがありません。
メフヴラ民は特に今月は買おう!!アンケもついでに出そう!!
ヴラド・ドラクラ感想
メフメト「おまえには俺と共に世界を手にする道もあったのだ」
それが聞きたかった!!!!!!!(落ち着いて間黒男)
あーーッこの圧倒的解釈一致!!!!!
これがまさにメフヴラで一番聞きたかったセリフだ!!!!!!
ありがとう大窪先生、一生このメフヴラを推していくよ……!!
やっぱり何よりヴラドと一緒にオスマンの夢を叶えたかった未練を直球に感じられてニッコリ。
憧れのアレクサンドロス大王も親友ヘファイスティオンがいて、最近勉強したらムハンマドにもアブー・バクルという親友がいたので、メフメトもそのような友がほしくないわけがない。しかもそろって顔も良かったらしいので、その条件に合致しすぎたヴラド。やっぱり理想的すぎたんだよなあ。わかるよ、私も運命的な何かを感じます…!!だからメフヴラ好き!!
史実でヴラド人質時代に二人が出会っていたら世界史は本当に今以上に変わってそうなんだよなあ…と妄想させるメフヴラは最高のロマンカプです。
やっぱりイブラヒムみたいに大宰相とルメリ・ベイレルベイ(欧州総督)を兼任させるつもりだったんだろうと私は思ってますが、曾孫スレイマンの所業を見る限り、結局血は争えないと思うんですよね。どんなに蜜月を過ごしても最後は可愛さ余って憎さ百倍で処刑されるのがオチなので、マリアタは鼻で笑って正解だと支持します。それに友達とか…シュテファンくんで間に合ってますものねマリアタは……(おいやめろ痴情の縺れにシュテファンくんを巻き込むな)
しかしドラクラのメフメト、この期に及んでヴラドとの再会が嬉しくて仕方なくてめっちゃはしゃいでおられるわ、己の夢を鼻で笑われてもキレないタイプじゃん…?
しかもヴラドに何度も「友」と呼びかけるメフメトくんなので、健気すぎて思わず泣きそうになってしまった…。4巻でのワラキア遠征直前に「征くか!」と良い笑顔で言ったコマ、あれは「これからまた領土が広がるぞ、嬉し~!」という征服マシーン的笑顔かと思っていたんですが、むしろ「久々に旧友に会えることになって嬉し~!」な笑顔だったんですね…。そんなん…戦争ふっかけておいてわかるかい!?マリアタも内心ビックリしていると思うよ!!??
あと嬉々として「変わらんなオマエは!」とも呼びかけていたが、たしかに人質時代からメフヴラの平行線ぶりは何も変わっていないので、そこは残酷なまでに同意するしかないという……。
いやーしかしほんとここまで素直にヴラド個人が大好きマンだったとは!
なに驚いてるんだと思われるかもしれませんが、腐女子、あまりにも妄想しすぎて「推しカプの欲目でそう見えるだけなんだ…正気にもどれ!!」と常に言い聞かせているので時おり読解力が恐ろしく低下するのです。許してください。
ヴラド・ドラクラ、間違いなくメフ→ヴラは公式!!(途端に調子に乗る腐女子)
でも、もし捻くれたメフメトだったらヴラド個人のことは固執していない可能性があったので、それで今までメフメト視点のメフヴラ小説を書く自信がなかったとここで暴露していく。
いやもちろん友達はほしくてほしくてたまらない男だろうなとは思っていたんですが、先述のごっこ遊びの延長でほしいと思っていただけかもしれなくて、ヴラドは相方役に最適な役者だったけれどそれを演じる気がないならもう要らない。資質的な未練はあるかもしれないが、今ではもはや大した役柄すら与える気もないのかも…と私は勝手に危惧していたのです。つまり一番大事なのは己の夢である男で、少なくとも今まで書いてきたメフヴラ小説のメフメトはわりとそういう考えを持たせつつ動かしていました。
でも、それはヴラドの誤解だったんだよ!!ってことで済ませられますね。今までの小説は全部ヴラド視点なので。
そしてこれから自信を持ってピュアピュアなメフメト視点メフヴラ小説を書けるぜ。やったぜ。
そして不運にもそんな世界のスルタンに執着されてしまった我らがマリアタですが!
セリフが一切ないのに、すげーわかる…!メフメトのことが大嫌いってことがよ!!
マリアタがここまでメフメト嫌いになった理由が、メフヴラ民だと貞操奪われてるからで簡単に補完できてしまうが、そのような妄想なしだとやっぱり初対面から無自覚マウント取られ続けた蓄積の結果なんですかね?まあわかる。それか単純にオスマンに人質にされたやり場のない怒りをたまたまそこにちょうどよくいたメフメトにぶつけてるだけ?先ほど述べたメフメト解釈もそうなんですが、お互いをまっすぐ見つめているようで実は全く見ていない二人でもそれはそれで萌えるなあと私は思っているので、そういう捻くれた二人でも好きです。
まあメフメトのほうはヴラド自身のことをかなり真摯に見つめていたことが確定しただけに、預かり知らぬところでサンドバック状態にされてると思うと可哀想ではあるので、やっぱり自業自得ルートで行こう!今回も「俺のほうが剣技うまかったもんねー!」といつものマウントとるメフメトですしね。そういうとこやぞ。
しかしそう突っ込む暇もなく、奇襲に目潰し攻撃に肉を切らせて吸血鬼アタックするマリアタ。なりふり構わなさすぎィ!その泥臭さに燃えましたね!!まあここで殺さなきゃ国が死ぬどころか欧州ごと死ぬ未来が待っているから必死にもなろうというものですが、私情もひしひしと感じられる殺意っぷりだから萌えるんだよなあ。
むしろ吸血鬼アタックされるまでわからなかったというか本気に受け取ってなかったメフメトに憐みを感じるほどであった。本気で殺しにきている!?という驚きと、思ったより強いヴラドにビビっている顔!最高だった!!しかもそこまでされても最後まで迷いがあるかのように剣を振りかざしたまま止まっているメフメト、やっぱ惚れたもん負けじゃねえか…。諦めきれないメフメトが切なすぎるぞ。
マリアタがつけた歯型、どうせ一生モノじゃなかろうが、あとでメフラドゥの修羅場になってほしいなと思いました(メフメト総攻め派なので普通に兄弟丼はおいしい人間です)
そして二人の決闘に見ていられなくなったイェニチェリくんが水を差す発砲してましたが、あそこラドゥきたかー!?と盛り上がりかけましたよね。違ったんですけど。
いやもうここ半年くらい、ラドゥそろそろかな!?今月こそ来るかな!?今月こそ絶対に出るやろ!!?今月こそだ!!!!????とドキドキしながらページめくっていますね。
早くラドゥ登場で安心したいんですよね…連載延長的な意味でよ……(青騎士登場でハルタ自体が不安視)
でも最近読んだ「オスマン朝宮殿の建築史」でラドゥの記述もあったんですけど、この戦争が終わってから彼はオスマンから送り出されたみたいなんですよね。マフムト・パシャも別に戦線維持してるわけでもなく、トプカプ宮殿で一緒にラドゥを送り出していました。だから影も形もないのは当然っちゃ当然なんですよね。
ただ大窪先生がこの本まで読んでるかな…?と思うので、ワラキア歴史書セオリー通りの登場になる可能性が高く、漫画的にもそちらのほうがテンポいいので、再来月こそは…!?と期待してます。
そういえばフォロワーさんが鉄砲で撃たれて膝ついたマリアタを無理やり跪かせられたという感想書いてらっしゃって、最高の解釈…!!と思いましたが、それならなおラドゥが撃っていたら最高だったのになー!!と思いました。
こいつ…兄弟の修羅場を求めすぎじゃないか……?
すみません、オスマン帝国外伝ファン兼任してっから、ついCeng-i-Ali流したくなります……。
それにしてもチェルニク隊長が最高の引きを決めてくれて、最高にかっこいいじゃねえか……!!
少年漫画だったら、ここでメフメトの首を討ち取れた。でもこれ歴史漫画だから…史実ェ……。
むしろ足撃たれたマリアタの逃走経路のほうが気になりますね。ヘタりこんでロクに動けない状態みたいですし、自分で馬に乗れそうにないから、チェルニク兄貴が降りて何とか乗せるんですかね。鉄砲持ったイェニチェリに囲まれていて、そんな暇あるか?むしろお馬ちゃんが危ないのでは!?(人はどうでもええ馬はどないしたんや精神)
しかし兄貴に続いてきた親衛隊が続々と流れ込んでカオス状態になることは間違いないので、まあなんとかなるでしょ!
そしてイェニチェリの忠誠心も問われる。メフメトは今…失恋ショックでメンタルボコボコ状態だから……お労しやパーディシャーで守ってやってほしい。というかドラクラのメフメトは恐怖支配型トップダウンというよりは、普通に慕われ系スルタンに見える。そのほうが展開的に筋が通るのでいいのですが。メフメトとイェニチェリの複雑怪奇な主従関係は勉強すればするほどよくわからなくなるこの頃です。
しかしメフメトに串刺し林を見せるマリアタを楽しみにしていたが、もはや現時点でオーバーキルすぎると思うので怖くなってきた……。でも推しの曇り顔がめちゃめちゃ大好きな性癖なのでやっぱ楽しみです(オイ)
今月のラクガキ
今月のメフヴララクガキ。
なんか構図が変わっているのは、オスマンの夢を表現しようとしてリンゴの木を描く気力がなくなって失敗した名残だったり、ウテナサントラを聞いていたせいです。
アストラガルス地球双六はすごくメフメトにも似合う曲だと思っていたんですが、この曲の歌詞ほど人間やめてなかったのが今月わかったので、もうちょい可愛い曲を探します!(征服王のこと誤解しすぎィ!!)
オスマンの夢、つまり初代オスマン帝国皇帝オスマンが見た予知夢のことなんですが、今さら解説すると、聖者エデ・バリの胸から生まれた月がオスマンの胸に沈むと、オスマンの身体から樹が生えてきて、その陰で世界が覆われた。陰には山々があり、麓には泉が湧き、人々はそれを享受し平和が訪れた。
そんな感じの夢を見たから、エデ・バリが「オスマン!おれの娘と結婚して縁組すりゃ、オマエは夢の通り世界の支配者になって平穏を勝ち取れるぞ!」と焚きつけた結果、オスマン帝国は後々あそこまでイケイケに巨大化したのでした。昔の占いのちからってすごすぎるぜ。
しかし別にそれがリンゴの木ってわけじゃないです。
むしろリンゴは北国で採れる果物なので、欧州の象徴だったのです。オスマン人は欧州を“赤いリンゴのとれる国”と呼んで、聖戦という征服戦争の大義目標設定にしていたわけですね。なのでスルタンによって指す国は変わります。メフメトなら最初はコンスタンティノープル、最終的にはイタリア。スレイマンならハンガリーのことを言っていましたね。
というわけなんで、メフメトがリンゴかじっている描写はわりと挑発行為です。しかしマリアタはリンゴをただで渡す気はないので、色々な意味でそれを腐らせているのであった……。いつから腐ってたんだ?と愕然していたメフメトだけれど、初対面からじゃないですかね……!?と言いたい。
スレイマンのドラマでも樹に蟻が集っていて枯れていく不吉な描写とかあったんですが、マリアタも樹を伐採してあの串刺しの串を作っているわけだから、超絶似たもの同士のくせに相性悪すぎんだよなあオマエら……というメフヴラが私は大好きです。
ダンジョン飯
隔月連載なヴラド・ドラクラのおかげで、いつも一回飛ばしになってしまうダンジョン飯!
今回めちゃめちゃ一言言いたいので言っていいですか!?
最高にエッッッチだった……正直興奮したよね!!
私は性癖が終わっている女である。
詳しく書くとネタバレになるので、また半年後に出る単行本を読めば、たしかにコイツの性癖は終わってんな……と納得してくれることでしょう。楽しみにしててください。