今月のヴラド・ドラクラ
もうセルカンメフメト2世のシーズン2がくるって早くない!?!?!?
いや一ヶ月前くらいからチョクヤクンダ(coming soon)って言い続けてはいましたが、Ne Zaman!?まあキービジュと新キャラ公開してから1ヶ月後くらいか…???と思って過ごしていたら、なんと今月号のハルタの興奮も冷めやらぬこの2週間前に!!いきなり急に怒涛の告知!!私に余韻と心構えってやつを残してくれよ!!
しかしほんとセルカンさんのメフメト2世はそのまま史実から飛び出してきたかのようなメフメトなんでめちゃめちゃ楽しみですし、ヴラド・ドラクラのメフメトも久々に征服マシーンぶりを見せてるわで、今年は間違いなくメフメト2世Yearですのよ!!エセイェニチェリは充実した一年を送れて幸せですね
しかしこれ一応ヴラド・ドラクラの感想記事だからここであんまり皆までは言わんが……
絞殺されたはずのオルハン皇子が生きてるってどういうこったよ!?
いやミステリものでは確かに一番死を偽装しやすい方法ですけどね!?
史実ガードがまさかの粉々に打ち砕かれてコンオルを想って咽び泣いた私の涙を返してほしい。そしてエヴラソール・アリ・ベイが矛盾の塊すぎてハーインでなかったら怖すぎ。スンビュル・ハリル・パシャがピンピンしてんのは別に驚かなかったですハイハイ息災息災
今月のヴラド・ドラクラ
メフメトの見開き突撃シーンがあまりにも最高すぎ!!!!!
アンドレ・クロー本に、霧の中から何処からともなく銃弾がとんできて攻撃されるので怖気づいていたオスマン軍に「兵はなんと早くから負けていることよ!どれ余が手本を見せてやろう」と盾を持って先陣を切っていたメフメト2世の様子が書かれているのですが、多分この見開きシーンは間違いなくそれ!!
ぶっちゃけ史実バレア・アルバの戦いで最もカッコいいハイライトなんで、見開きで描いてくれて本当にもう思い残すことがないエセイェニチェリでした。しかし主人公以外で単独での見開きページがもらえるって初めてのパターンじゃないですか?この時代の主役は俺!と言わんばかり。私もそう思うよ!!この漫画の主役はヴラドだけどね!!
地味にセルカンメフメト2世の「YaAllah!!」シーンめちゃくちゃ参考にしてそうなコマもありましたね。布教した身としては鼻が高いよ…!!Can Attilaのサントラ流したいね!!むしろ勝手に聞こえたな!!
しかもなんかブラフに放馬してるのもいいですね。競馬の話でよく聞く話ですが、暴走したお馬さんは本当に命が危ないレベルで怖いのです。シュテファン軍が発砲してるから別に気性難じゃなくてもますます勢いづいて暴走してると思うし、「怯むな」は酷やで…普通に命の危機です……。
しかしメフメト…こいつ……ほんま馬への愛情ってもんが感じられへん描写に事欠かんな……
推しだけどそこは本当にどうかと思うぜ!!俺の愛馬がとうまぴょい叫べ!!
でもその代わり冒頭ではガーデニングおじさんを披露してくれてて素敵だったな~~。
花大好き帝国なオスマンが私も大好きなんだ。ドラマだと冬に撮られがちだから全然出てこなくて造花で騙してくれてもいいんだけどなレベル。花に溢れているオスマンをいつも見ていたい。
そんな感じでしっかり拾ってくれる大窪先生に感謝しつつトゥルスンくんが色々紹介してくれたけど、メフメトが摘んできた花はなんだろう…ムスカリか???ちょっと小さすぎか???少なくとも我々がよくネタにするヒヤシンスではない。扉絵はいつも見る有名な胡座かいているあの絵画のやつですが、花が薔薇じゃなくてフリージア系に見えるな…。
まあそんなことより水仙の畑にルーマニアの国花であるイヌバラ植えるぞ~~!!と張り切ってるドヤ顔がいいっすねえ。まあヴラドは多分水仙のほうが好きだと思うんだけど…もう完全にシャバの匂いの象徴だろうし(言い方ぁ)
ちなみに私はスズランが好きです。VPのオープニングの鈴蘭の平原があまりにも美し悲しくて……
よく考えるともうその頃からバッドエンド癖が定まっているという自白になっちまったな
そんな感じでメフメトとシュテファンくんがついに待望の顔合わせしてくれたわけですが、チェルマーレ全盛期シュテファンくんでもファーティフには格の違いを感じたのかビビりまくりでカワイソカワイイでしたわ。
わかるよ、戦争が楽しいって剥き出しの笑顔で大将が先陣切ってくるってやっぱイカれてんもんな。この征服マシーンがよ。ビビらないヴラドはメフメトと幼馴染なだけあるっていうか、まあ同じ類の人間なんすよね…戦え…戦え……(進撃の巨人)
オスマンが征服したばかりのクリミアとモルダヴィアを挟撃してるのは上手いと思いつつ、あっぶねえ…マフムト・パシャ強火担なトゥルスンくんが大宰相ゲディク・アフメト・パシャと馬を並べるところやった…と想像するだけで変な冷や汗でますね。クリミアを落としたのはこの大宰相にほかならないのだが、多分こいつがマフムト・パシャを皇子の死を利用して死に追いやった…と私は歴史書読んで思ったのでモルダヴィアがブリザード地獄修羅場職場になるところだった。そんな中で上司だけが楽しそうに笑っているとか、もうカオスなんだぁ!お供がトゥルスンとラドゥで本当に良かったよ。
しかしメフメトのほうはシュテファンくんのことをかなり評価してくれて嬉しいなあ。そうだぞ、このまま息子バヤジットも初遠征で世話になるんだ。本当にかわいそうなシュテファンくん。乱れ髪の悔し顔えっちだったな。
そう今月号のヴラド・ドラクラは、ヴラド不在なのにエッチポイントがあまりにも多かったな!!
中でも久しぶりのラドゥくんがさすがのエロの権化すぎた。
誰がここまでやれと言った!!しかもネコだけじゃなくタチもできるんだ!?そんな驚きがまず来てしまったけれど、元美少年が現美少年な小姓を食ってる姿が実に背徳的で業も感じてたまらんかったですね…!!性被害者は性加害者も兼ねやすい傾向があるんで萌えている場合じゃないのは認識しつつ、まあ実にオスマンらしさを感じる1シーンではあるので、私はいいねしちゃうねやっぱり…(自分のブログだからここまで予防線張った文章書かなくていい気もするけど一応ね)
実はわりと辛辣な性格してるトゥルスンくんが堕落したラドゥに呆れてるけど、トゥルスンくんもつく皇子間違えて晩期は落ちぶれて貧困にあえぐので他人事じゃないんやで?まあ彼の場合はそんな中でも愛する上司マフムト・パシャの思い出を寄す処に書き物を綴り続けたので、こうして我々も史実メフメトのことを多少知れるわけですが…。トゥルスンとラドゥが顔見知りなのはそのつながりでしょう。さすがのラドゥもマフムトの件を下手につつくとトゥルスンにカジュアルに殺されると思うけど、このふたりメフメトへの愚痴は大盛りあがりするだろうな…いいな混ざりて~~(マフムト信者も兼ねてるメフメト最推し担当)
しかしやっぱやることないと酒とセックスしか楽しみないっすよねなラドゥくん好きだわ。マリアちゃんと逃げることができればここまで開き直ってニートしてないはずだとは思うのだが…
そして濃厚なメフラドゥタイムが始まるのであった。
いやわたしメフヴラ派なんですけど、今回のメフラドゥすげえお互いに良いキャラしててよかったですねえ!!普通になかよしじゃん!!友達同士がする軽口な会話してるぞ!?
やっべコイツ笑ってて機嫌いいけど…何かの罠か???みたいな心の声も好きすぎたわ。
「あなたにずっと復讐したかった」発言は、まあそりゃそうだろうなあ!あんだけ私情ですげなくされ続けては!!と納得したしかなり萌えた。やっぱり嫌がらせで兄の生首を送りつけてメフメト泣かせたいタイプのラドゥくんだったのが証明されたんだ、マフムトさん!あなたのドン引きも正しかったんだ!!しかし親父ムラトに溺愛されている少年愛人な時点で、たとえ媚びなくても嫌われて結果は変わらなかった気もしますが…。そう、今月号のラドゥくんのフワァーオ💖なシーンで地味に完全に添い寝の言い逃れできないことも立証されてしまった…。ムラトが悪いよームラトがー!!
しかしこのラドゥの言い分、逆転裁判的に言えば「待った!!」かけたい感じのタイプの自白ですね。
だってどう読んでもタイミングがなんかおかしいじゃないですか。なぜならメフメトがラドゥを一番必要としたときとは夜襲後の召集だから、あそこで一笑に付せばラドゥの考える復讐はこれ以上なく叶ったはず。それを逃して今言う矛盾を突っ込まれたら格好つかんが???的な迂闊さに「異議あり!!」を挟みたくなるんですね。むしろその矛盾をメフメトが指摘して「軽い口に似合う安い復讐心だったな」くらいの皮肉のセリフを返してくれれば、ボケとツッコミが成立するので、なんだ出発前のただのじゃれ合い会話か…くらいに軽く流せるレベルにはなるのですが。実際そうなのかもしれんが、“ずっと”っていうから引っかかるんだよな。
こまけえこと気にすんなよって!?まあそう、でも私はこういうところが地味に気になるタイプの成歩堂龍一なんだ…すまんな……。もっとホンシツを見ようよ、ナルホドくん。
まあメフメトに改めて膝を折るラドゥ自体は何の疑問もなく理解できます。つまりラドゥは「この僕を振る!?こんな屈辱は初めてだ!!だからおもしれー男……」みたいな裏腹の好印象をメフメトに抱いていて、そこは最初からブレずにメフメトに付き合って生きてきた男なんでしょう。考えてみれば、メフメトは性加害者の子ですから、被害者のラドゥにとってはあの辛辣な対応こそがむしろ安心するっていうか、特殊な条件下における唯一の「やったね!ばっちり好印象!」だったのではなかろうか。むずすぎるだろこのときメモGSオスマンサイド。ヴラドとかいうクリア不可なバグクソゲーに挑戦し続けた男の貫禄か?
そんな感じでメフメトの私情ですっげー雑な扱いされていても、別に復讐が叶わなくても、大して深刻な問題にはならないと言うか、かなり大雑把に言えば惚れたもん負けが発生しているんですよねメフ←ラドゥにも……。そうでないと何か色々説明つかないよ、ラドゥの自白は。
ラドゥくんは思ったよりメフメトが好きなんだと思ったよ、兄貴の件を抜きにしても。
そう、てっきりおまえらはヴラドありきの関係性なんだとばかり…と思っていた私も改めて驚きましたね。実際この会話にヴラドについての言及は一言も出てきてないんで、ただただメフラドゥだけの世界が広がっていたな…。正直言ってかなり好きなメフラドゥワールドだったけど、これが…これこそがメフヴラが求めていた正常な友情の気安い会話ってやつじゃないのか……???と思っちゃって、私はどうしたらいいのか今うちひしがれてるな。
いやもうメフヴラが友情という枠を粉々に打ち砕いている何かになっちまってるのは認めてるんだけど、「わかってませんね」とかメフヴラの仲を認知してるラドゥくんから改めて応援ダメ押しされると動揺するんだよなあ。
こいつらなんやねん!!はっずかしい!!Name of Love歌っとけばいい!?!?!?(絶叫)
メフヴラ的には、この後がかなり正念場です。
史実では、メフメトが勝ち戦確定にしモルダヴィアの首都を占領した後に早々帰っていった、その後にすれ違いでヴラドたちハンガリー軍の援軍がやってきてモルダヴィアに残っていたオスマン軍を掃討して回った。しかし、そのようなニアミスで終わらせるはずもないのは今月号のメフメトからもわかる。
つまりメフメトとヴラドをいかに引き分けにするのか?
それが全て大窪先生の創作になるわけで、気になるところです。
もうこれ何ヶ月前から何度も言ってる話ですね…まあメフヴラ推しなんで仕方ねえ!!
個人的には今月号読むと、ドラクラのメフメトは病でジワジワと尊厳失いつつ死ぬくらいなら戦の中で死にたいという心境に入ってて、多分最期をできるならヴラドに介錯してほしい感じなんだろうという風に見えます。史実メフメトなら晩年において「病気で死ぬなんて嫌だ…まだ聖地もイタリアも征服してないのに…」と男泣きしてたんでありえない話ですが、まあドラクラのメフメトはそういう男だから!ヴラド大好きだから!!しゃーないわ!!!
まあとにかく病で手がプルプルしてる男が勝負したところで、健康なヴラドが恐らくメフメトの生殺与奪握ることになる可能性は高い。そのとき初めてヴラドがメフメトを支配することができるってことにもなるんですが、ここで最初で最後のマリアタのメフメトに対しての個人的な本音が見えることになるはずだ。
メフメトが希死念慮が強い状態で戦っているのを見透かされて「解釈違いです」(介錯だけにってかぁ?)って感じで見逃すのか、それともほかっときゃそのうち病で死ぬ男だからと情けかけて留め刺さずに放置対応してメフメトにとっては一番嫌な屈辱的な別れ方するのか。うーんどっちも魅力的で悩ましいですね。
まあ私は悪役好きゆえに推しに一番精神的ダメージ与える方法を常に考えている最悪な性癖で生きてきたから魅力的に思うんであって、多分大窪先生の趣味じゃないやろなあ…とは思っている。意外と大窪先生の趣味って少年ジャンプ系というか、メフヴラは殺意に関しては両思いってのは譲らない拘りに見える。だいたい情けをかけるヴラドも唐突すぎる問題が発生する。正直マリアタっていわゆる頭進撃なので……(戦え…戦え…)
あと大窪先生の公式解釈的にはメフヴラは太陽と月らしいんで、史実で「夜まで持たせるな!!」と言ったメフメトのセリフは回収してくるかなと思うのですが、でもそれはメフメトVSシュテファン戦のセリフなのでもう終わっちまったか?まあ別に史実通りに拾わなくても創作なんだからタイミングずらしてもええんちゃう派なので、今後も期待したいと思います。
もちろんストイカやラドゥがいる以上、ふたりの戦いには横槍入る可能性もありますが、この場合はストイカがマリアタのためにラドゥを殺す展開しか望んでないのでそっちに集中してもらっていいですか!個人的にメフヴラ生首エンドと同等に見たい展開なんだよね!!
でもラドゥはメフメトがヴラドと戦いたがっているのは知ってるし、それで死んでも本望なのも理解してるので、普通に考えて邪魔はしないと思う。しつこくメフメトへの復讐を考えているなら、それを横取りすることこそが一番復讐になるけども、今月号のやりとり見るとなんかもうその性悪さはさすがに捨ててそうなんだよなあ。正直最後までメフメトへの復讐心を捨てないほうがラドゥっぽいし、言う事きかない駒がいたほうがメフメトの撤退のキッカケも作りやすそうだと私は思うが、大窪先生にはそれ以上に面白い展開を考えているのかもしれん。まあともかくマリアタのためにラドゥを殺すストイカの状況って、ラドゥがヴラドを殺しにいく状況しか実現しなさそうなので微妙なところです。それにラドゥが娘思いならまず優先されるターゲットはシュテファンくんだし、もはや兄よりラドゥのヘイト稼いでんだよなシュテファンくんは…。オスマン軍のモルダヴィア首都略奪のさいにマリアちゃんは顔を見せると思うが、はたしてマリアちゃんは迎えに来た父にどんな反応するんだろうなあ…。
トゥルスンくんは史実ガードがあるので絶対に死にません。ただ大窪先生は塩野七生大好きマンなので、『コンスタンティノープルの陥落』リスペクトシーンは挟むかもしれません。あとレビービーとして詩の大作発表も控えているけど、冬のセメンディレでの戦いも描くのかな?一応絶望せしハンガリーが対戦相手なのだが…さすがに尺がたらんか?
まあ予想できるのは今のところこんな感じですね。
もう最後だから色々具体的に書いちゃったけど、最後だからいいよね!!
ヴラドの死因もどうなるか全然わからんしな!!いやまじでヴラドの死に方だけは何もフラグ積まれてないように見えるが、どうなるんですかねえ。楽しみですね。
11月は新刊も発売するので色々と盛り上がっていきましょー!それでは!