今月のヴラド・ドラクラ
6巻が発売しましたね〜!!
なんと今回カラーのポストカードが挟まっているのでビックリしました!
麗しのワラキア兄弟!ドラゴンがお互い噛みついてる!ってことはラドゥくんにも実は噛み癖が!?
それにしてもラドゥくんの金髪はレモン色なんですね〜!個人的には裏表紙の蜂蜜色っぽいのをイメージしてました。レモン色系はシュテファンのイメージだったんですが、まあ言うて親戚やしな…!!
というか裏表紙のラドゥくん、めっちゃ可愛くないですか!?とても裏ではあわよくばメフメトすら泣かせようと画策している男には見えない。
しかしメフメトに続いてラドゥくんがカラーイラストもらったので、オスマン帝国マジで図に乗ってるぜ〜!!良いんですか!?私はイェニチェリなので嬉しいですけど!!
定期購読特典のメフヴラポストカードも届いたばかりなので、フレームが…フレームが足んねえ!!と嬉しい悲鳴をあげています。
しかし多分みんなに喜んでもらいたくて〜という善意のサプライズのつもりで仕込んでいたようですけど、正直なところ……告知はちゃんとしろよハルタ編集部!!と心底思いました。
フラゲ情報でポストカードの存在が発覚した時、書店購入特典なのかよくわからなくて喜ぶより先に絶望してしまった田舎っぺであった。本屋ハシゴもままならぬ田舎っぺは、予約に支障がない1カ月前にできれば書店購入特典情報ほしいんですよね。まあ初版本なら誰にでも手に入る優しさを見せてくれたので許しますけど…。
店員さんにシュリンク開けてもらって良いですかって頼んだ時の「多分書店購入特典なのでないと思いますけど〜あれ!?入ってますね!?」の驚きぶりよ。
さておき今回本編がつめつめだったので、おまけ漫画がなく、本誌派としては改めて単行本感想を書くことがあまりないんですよね…。ざっと見たところ加筆修正もあまりなさそうですし。
だからラドゥのキャラ紹介で「皇帝ムラト二世に寵愛を受ける」とはっきり入れてあるメフメト検閲しかツッコミ入れるところないんですよね!
おいおいメフラドゥがあまりにも地雷すぎないか?この男???必死だな!!!
私はメフヴラ推しの女ですけど、私以上に推しがあまりにもメフヴラがち固定強火勢すぎてビビリますよ…。多分メフメトがツイッターやってたら私ブロックされそうなんですけど。こわいこわい。
だからアンケの歴史上の推しカプ、スレイマン×ヒュッレムって書くね💖
いやメフヴラは好きなんですけど…彼らはカップルでも相棒でもないと思いませんか???僕は幻覚を見ているが現実もちゃんと見ているんだ!!わかるか時子!!(ワタシ空想生命体)
しかし原作者から推しカプを聞かれるとか踏み絵ハガキなんか???と戦慄しました。私もオタクやって云十年ですけど、このジャンルにきてから初めて遭遇する事態が割と多いので超マイナーなのに目まぐるしいオタ活できて幸せです。
ヴラド・ドラクラ感想
とにかくシュテファンの突撃シーンがめちゃくちゃかっこいい〜!!
ついに第二の主人公ぶりを発揮し始めたシュテファンくんが見れて嬉しすぎる!!
しかもストイカさんもちゃんとモルダヴィアに派遣されてシュテファンと合流して活躍してるし…
見たかった展開すぎて、お前たち100点だ(岸辺隊長)
「ヴラドは兄であり友だ」と言い切ったシュテファンくんだから、ラドゥとの対決はもうほんと真の弟は誰だ対決なんですよね。ストイカさんも弟属性を持っているからマジで隙のない弟対決の開幕です!!お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!!(どくも何も牢の中にいるが)
しかしラドゥはオスマンとハンガリーに挟まれて思ったより動けなくなる人でしたね。シュテファンとラドゥはおそらく同い年くらいですが、やはりヴラドと共に国を渡り歩きながら老練な大人たちに揉まれて公座についたシュテファンとオスマン帝国で愛玩されてぬくぬく暮らしていたラドゥの、一国の長としての格差は感じましたね。今回はスーパーサイヤ大宰相マフムトのサポートも無いしなあ…。
でもメフメトに泣きつきに行くのは迷っているラドゥくんをなんか可哀想に思ってしまいました。ハンガリーを裏切ると厄介な兄が出てくるとは言え、ここはオスマンに頼って良いところ。でもあんなに個人的に嫌われていたら頼めるもんも頼みにくいよな…。それどころかヴラドが出てきたら喜びそうなのがアレよ、あのスルタン。
そう、ドヤ顔のメフメトがまた見れて嬉しかったです。最近ヴラドにフラれたショックでショボショボしてましたが、やはりドヤ顔はオスマン血統の伝統!!(キョセムがHuluに来たから最近また楽しい日々を送っています)
ちなみに史実メフメトは怒ると口より先に手が出るタイプっぽいので、大宰相マフムトすらよく殴られています。こわ〜〜。でもマーチャーシュくんに社会的抹殺されてるヴラドを思うと、鉄拳制裁で済む方がマシでは?比較対象がスレイマンだと誰でもそうなっちゃうけど、それに比べるとメフメトはあんまり臣下は処刑してないほうだと思っています。ハリルは自業自得な面があるし、マフムトさんは売国奴疑惑と息子殺し疑惑がWでかかっていたから例外中の例外だろう…。マフムトさんが最後に投獄されていたイェデクレ牢はキョセムで登場していて、おおっ!と思いました。クリミア・ハン国のギライ兄弟好き💖
それにしても「まさかこの件の黒幕に相談していたとはね…」にめちゃくちゃ笑ってしまった。
いやその通りなんだけど、言い方がツボる。シリアスな笑い。
シュテファンとマーチャーシュはヤーノシュを通して顔見知りだとは思うんですけど、ドラクラだと過去回想ではヴラドしか紹介してなかったのもあって、シュテファンはマーチャーシュがどんな人物かあんまり知らなさそうですよね。まあここまで他所の子コンプレックス拗らせてる男なんて親父ですら知らなかったと思うが。マーチャーシュくんを理解してくれたのはイロナさんだけだな。本当に惜しい人物を亡くしてしまった。イスクラさんとの主従はまだよくわかんないけど、イスクラとも溝があったらヴラドより孤独な君主になりそう。
マーチャーシュくんは後継者には恵まれなかったから、そのへんでヴラドとの対比がほしいんですよね。
彼がヴラドとジャスティナさんとの結婚をどうやって認めるのか想像がつかないですが、またシラージ家の娘をNTRてぐぬぬしてるお前が見たいんだよ!!でもイロナさんの前に最初に差し出そうとしたのがジャスティナだし、ぐぬぬする資格もないんだが???
しかしジャスティナさんはマジでヴラドの手足になっているのでハラハラしてしまいますね。イロナさんへの思いでマリアタの監禁が解かれるまでは…って思ってそうだけど、やってることは普通に売国行為スレスレなのでマーチャーシュくんが知ったら怒るで!!若いから己の行為に理解が足りていないのか、ヴラドにもう気づかぬうちに惚れてるのかよくわからないですが…。いやあんなヒゲボーボーのマリアタに惚れるってのも考えにくい話か!
でも扉絵のマリアタ…あんな風貌なのにめちゃくちゃヒロインみたいですごかったですね!!
もうマリアタが攻めか受けか悩むのを放棄するレベルだった。マリアタはいついかなるときも受けだ。(何言ってんだこいつ)
イロナさんから教えてもらった編み物趣味があまりにも実用的に活躍していて度肝を抜かれる。最近犯沢さんで編み物で絞殺して凶器を隠すトリック回を読んだから、もうそのままマーチャーシュも暗殺できるんじゃないか?という思いに駆られます。真実はいつも一つ!!
そんなマリアタの代わりに担ぎ出されたライオタ・バサラブはめっちゃダネスティ顔でしたね!!
思わず悪魔城伝説のグラント・ダネスティもこんな眉なし顔だったかもしれない…と記憶改竄されてきた。
シュテファンもストイカさんも侮っているけど、史実を見る限りではマリアタ以上に世渡り上手だったかもしれないのでこれからが楽しみだ。ラドゥくんが見限られたら代わりにオスマン側につくから、なかなか食えない人物ですよね。何よりマリアタを暗殺した主犯になるかもしれないから…。まあ私はシュテファン陣営に紛れ込んでいたギリシャ正教徒側がやった派なんですけどね!(今のロシア正教会を白い目で見ながら)
しかし頭下げてるシュテファンくんがマリアタみたいだと感銘を受けてる狂信者ストイカさんによって、またシュテファンに弟ポイントが加算されているし、ラドゥくんは実弟のくせにもはや勝ち目はありません。諦めて娘を差し出して義父に肩書きチェンジしましょう。来月もめちゃめちゃ楽しみ〜!!
そういえば大窪先生が珍しく巻末後書きにて、シュテファンくんの新婚生活の補足してましたけど、これはラドゥの娘フラグ立ったんですよね!?ラドゥの娘とか美人に決まっているのでめっちゃ楽しみにしているんだ!!でもロリコンになりそうだから表現規制的にやばいのか!?オスマンで子作りしていてくれ〜!!
しかしシュテファンは最初の奥さんとはたった4年で死別したのか……最近イロナさんと死別したヴラドと似たもの兄弟すぎるから、やっぱりシュテファンくんが断然弟ポイント稼いでますね。賭けにもならんな!
個人的にはどう見ても妻帯持ちに見えないストイカ家の行く先も気になりますね…。まあマリアタに人生捧げているストイカさんがイキイキしてるからいいんだ。やっぱ史実で死に方があやふやなラドゥを殺すのはストイカさんであってほしいですね。兄を殺してもらった恩を返してこそ、この主従であろう。と言うかそれ以外に相応しい死に場所が想像できません。
マリアタには可哀想だが、帰っても誰も待っていなかった最期の物悲しさをめっちゃ期待している闇の腐女子です!
単行本派に重要なお知らせ
来月でハルタは100号と言う区切りを迎えるので、全作品のスピンオフ漫画冊子が出ます!!
なのでヴラド・ドラクラもスピンオフ漫画があるのです!やったぜ!!
しかもスピンオフ漫画は単行本には掲載しないとはっきり宣言されています。
単行本派も来月のハルタだけは買いに行きましょう!
誰のスピンオフ漫画を描くんだろう先生?めっちゃ楽しみ〜!
私はオスマン帝国ファンなのでメフメトのスピンオフ漫画だったらそりゃ嬉しいですけどね!!でも既に4巻でスピンオフ漫画貰ってるも同然だし、カラーイラストも2回貰っているし、これ以上贅沢言うとワラキアファンから串刺しにされそうだ!!でも見たい!!(強欲なイェニチェリ)
まあ普通に考えると、マリアタが今本編で牢にガシャーン!!されてるので、そのぶん全盛期のマリアタの1日とかでも十分スピンオフになる気がしますね。おいたわしやマリアタ。
あと100号記念では抽選で漫画家先生に推しを描いてもらおう!!という企画があるんですけど、ヴラド・ドラクラ枠だけでもあまりにも狭き門なのが予想されて今からドキドキしてきた…。単行本派ももちろん応募するだろうからな!可愛い切手シート一緒に買いに行きましょう!!
私はもちろんメフメト描いてもらいたいです(ブレないイェニチェリ)
誰が当たってもいいんですが、ぜひ他のファンのためにも色紙自慢をよろしくお願いしますね!と思います。どんなキャラでも新規イラストは絶対に見ておきたいタイプなので、どうかお慈悲を…。
それにしてもハルタ100号ってすごいなあ。
一時期、青騎士分離騒動でめちゃくちゃ肝が冷えたものだが…。
とりあえずダンジョン飯アニメ化まではこの雑誌もまだ安泰でしょう。
でもヴラド・ドラクラが終わるのが先か、ダンジョン飯が終わるのが先かは、後者のような気がしてきた。ありがたいことですよ。
そういえばヴラドの誕生日に、ハルタがこんなツイートしてました。
やっぱり当初の連載予定ではオスマン戦からナレ死構成だったことがわかって、先生がヴラドの最期を描こうと決心してくだって本当によかった〜!!と思いましたね。こうしてラドゥ戦やマーチャーシュとの攻防の続きを読めているのはアンケ頑張った甲斐もあるのかもしれません。ありがたいボーナスステージ!
私の場合、歴史作品の特権は人の生涯を余すことなく描けることだと思ってるんです。
フィクションではキャラたちは幸せに暮らしましたで終わるのが大抵の素晴らしい物語の締め方でしょう。しかし現実は違います。人生はまだまだ続いていくし、幸せの絶頂にあった英雄もやがて権力と老いに蝕まれて必ず死んでいくものです。そんな見苦しく物悲しい晩年なんて見たくないと言う人は大勢いますが、私はその栄枯盛衰こそ歴史作品に求めています。だから私はオスマン帝国外伝のシーズン4のスレイマンが見れて本当に感無量な気持ちになれましたし、ヴラド・ドラクラでもそれがじっくり見れるんだなあと思うと期待しかありません。
オスマン戦からのナレ死構成でもこの漫画は評価されたとは思いますが、誰もがその描写から逃げ出したくなるヴラドの晩年に真正面から向き合うことで更に作品としての評価は上がると思うので、先生には最後まで頑張ってほしいし私も最後まで応援したいと思います。
だからあと2巻分は読めるはずと願ってますよ〜!!それまでハルタも頑張って続いてくれよな!!