ヴラド・ドラクラ

アニメ・漫画ヴラド・ドラクラ

悪魔城シリーズにハマっているので、ドラキュラ勉強の一環のために買ってみた漫画です。
とは言え、この漫画は史実のワラキア公ヴラドを題材にしているので、吸血鬼要素は全く出てきません。純粋なる歴史漫画です。むしろそっちのほうが好みやで。
そんなわけで読んでみたら、すっごく面白かったです!!

ハンガリーとオスマンに挟まれた小国ワラキアを生き残らせるために、内乱に揉まれつつも策略を巡る若き君主ヴラドが超カッコいい!
普段無表情で淡々としている彼だけに、その微笑む瞬間が最高である。返って感情の機微がとても映えていて好きですね。あとDODカイムが普通に領主してたらこんな感じだったんだろうなあとも思わせる感じなので、全てが好みでしかなかった。
しかし私はあんまりヴラド公の人生について知らなかったので、串刺し公と言われる由縁をようやく知れて驚きました。あれって敵軍でなく、自国の反乱貴族にやっちゃったんですね。
ひえ~~でもこのカタルシスが最高だ!!
でもリナルト爺さんロスがちょっと堪えている。ストイカは最期まで一緒にいてほしいぞ。

現在3巻まで出ていて、ついにコンスタンティノープルの戦いを制したメフメト2世との戦いの口火が切って落とされたところまで収録されてますが、次巻が楽しみです!
だって、脚色とは言え、ヴラド人質時代にメフメトと会っていてそれなりに交流していたのは、これからを考えるとやっぱ胸アツすぎるでしょ!!
特にメフメトがヴラドに好意的すぎて、俺の右腕になれ!!とまで言うのは、かなり萌えますよね。
メフヴラかな???(腐女子自重しない)(だってメフメト二世だぜ?)

それでもメフメトくん、態度を改めても挽回できないタイプの一方通行ぶり。可哀想。好き。

しかしちょっと調べてみたこところオスマン側なのは未だ登場せぬヴラドの腹違いの美形弟のほうなので、彼の登場も腐女子的にはワクワクですね!おそらくメフラドゥの惚れた腫れたに巻き込まれるヴラド公こそ可哀想なんだよなあ!きっと!
まだトプカプ宮殿が出てないものの(後にメフメトが作るのだから当然である)、マニサやエディルネなどオスマン帝国外伝でお馴染みの地名が出てきて、おおー!と思いました。マニサはスルタン有力候補王子が地方知事によく行くところなので、そこでメフメトに会わせるのはかなり説得力ある流れで感心しました。そしてなんかスンビュラーもぶちこみたくなるよな!エストゥール!の幻聴が聞こえてきて仕方なかった。

悪魔城伝説ファン的にはダン・ダネスティという人物を知れて勉強になりました。
グラントってば史実人物のファミリーネームもらってたのね!元貴族か!
そうだったら公位争い的にアルカードさんとは折り合いが悪そうですが、悪魔城伝説だと異教に魂売ったツェペシュ家は没落したも同然なので、返って柵なく付き合える状態なのですかね。まあグラントさんはエンディングだと義賊的な立場で庶民に交じって生活しているようなので関係ないかもですが、その辺りも含めて妄想できるのが上手い設定だな~~!!と私はとても感心しました。悪魔城伝説の設定を考えた人、勉強もできてセンスもあって最高の人材としか思えない。なぜ…消えた……。

まあそんな感じでヴラド・ドラクラの二次創作もちょくちょく続けたいです!
マリアタとストイカのコンビも好きなので、次はその二人を描けたらいいなあと思っています。

Posted by tiriw

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