メフヴラ絵と小説

アニメ・漫画ヴラド・ドラクラ

 キスの日はとっくに過ぎ去ったのですが、絡み絵を描きたかったのでトレス素材お借りして描きました。
 メフヴラ、基本的に無理やりになるので、愛などない感じが好きです(性癖が捻じ曲がっている)
 ヴラドはもちろんのことですが、メフメトもそんなに愛はないけど無駄に未練だけはめちゃめちゃある感じだといいです。だってヤツはアレクサンドロス大王ヲタだからな!(詳しい語りは後で!)
 そんな18禁イラストはポイピクのほうに投げといたので、メフヴラお好きな人はぜひ見ていってください!
 やっぱりヴラドは受けだな!と描いてて確信しました。

 あとメフメトの研究本である『メフメト二世 トルコの征服王』をだいたい読み終えたので、その成果を出したメフヴラ小説も書きました!ギャレリアのリンクを貼っておきますね!

 メフヴラ小説を読む方はこちらのリンクからどうぞ!!

 ここからは、その後書きをツラツラと書いていこうと思います。
 まあ史実要素と絡めたお節介な解説なのですが、自分のメモも兼ねて。

 メフメトはアレクサンドロス大王に憧れ、自分を彼に重ねたあまり征服マシーンと化した節のある男ですが、そんなヤバい実行型オタクなら当然、ヘファイスティオンとなるべき男も生涯探していたと私は思うのです。だからホモ寄りのバイだったのだと信じてやまない(当時の男女間の識字率を考慮しても、男宛のラブレターしか出てこないアウニよ…しかもよりによって聖職者を狙うな!!)(ペンネームはムヒッビーよりマシだな!)
 史実では少年時代にメフメトとヴラドは会っていないだろうと思われますが、もし『ヴラド・ドラクラ』のように会っていたら、ヴラドはメフメトのヘファイスティオンにかなり相応しかっただろうと気づいてしまった私。しかも多分大窪先生はそのIFテーマに沿ってあの過去話を描いたんじゃないかなあと思わざるを得ない。やっぱりガチなメフヴラ描写だったじゃん!!ありがとう先生!!今世紀最高に萌えた!!
 なのでラテン語で売られた喧嘩を買ったヴラドも多分それに因んでいるのではないだろうか。つまりホメロスの『イリアス』を読める男と自白したも同然なので、アレクサンドロス大王オタクなメフメトはかなり内心舞い上がったと思います。オタク、話の合う相手が見つかると無条件で心許しちゃうよね。わかるよ。しかも同年代だもんな。好意を抱かずにはいられんだろう。
 そして征服の夢を語った後の「そのときはおまえが俺の右腕だ」というセリフは、思う以上に熱烈で怖い口説きセリフだったのでは……?と頭抱えました。多分、一緒にトロイの遺跡に行ってアレクサンドロス大王がしたように俺たちもアキレウスとパトロクロスの墓参りしようぜ!と既に計画を練っていたに違いない。怖い…このオタク、妄想に取り憑かれていて怖いよ!!と言いたいがためのメフヴラ小説でした。もはやタイトルも『ヴラド「オタク、キモい」』しか思いつかなくて困り果てた始末(結局名称未定)。
 やっぱメフメトもサイコパスじゃねえか……
 でもそんなお互いにサイコパス決勝戦してるメフヴラが大好きです(性癖がおかしい!)
 なのであの本も『イリアス』なのかと思ったんですが、恋物語と言われると絶対に違う気もするので、そこは引っかかってます。私はギリシャ文学に詳しくないので思い当たる節が全くなくて、あの本の正体はめちゃめちゃ気になっています。しかし『ヴラド・ドラクラ』では「ヴェネチアから届いた」とサラッと言ってますが、きっと「ヴェネチア船から奪った」の間違いだろう……とそこも地味に戦慄ポイントでした。ヴラドの前では良い子ちゃん気取りしたかったのでしょうか、もう手遅れだよ(最悪の初対面を思い出せ)
 まあそんな感じで史実のメフメトはわりと孤独な人だったので、このイリアスの夢を叶えられなかったようですが、曾孫のスレイマンはギリシャ出身のイブラヒムを捕まえてきてその夢を叶えてるわけです。でもその末路はご覧の有様ですが……。男の永遠のロマンに打ち勝った女のヒュッレムってやっぱすごいよなあと改めて思いました。そう、私がヒュッレム姉御大好きマンだ!

 親父との確執は『コンスタンティノープルの陥落』の記事でも散々語りましたが、メフメトって聖母マリア像を部屋に飾っていたり、イコンまで肌身離さず持っていたらしい。
 つまり、そこまで親父の存在を抹殺したいのか……と何だか可哀想になってきました。毒親で本当に辛かったんだろうな。それでも父殺ししなかったのは偉かったと思っちゃうんだよね。孫のセリムぇ……。
 というわけで受胎告知に興味津津なメフメトに書きました。なんか聖遺物まで集めていたらしいので、実はキリスト教に改宗しない?作戦は結構いい線いっていたのかもしれません。まあ絶対にありえない話なんですけど。
 息子のバヤジットくんが言うには無神論者だったとか。私もそうだと思いますね。そうでなきゃ、あんなに寛容な統治はできないと思いますし、趣味があそこまで広いのも納得します。今生まれたら征服マシーンになることなく満足した人生を送れそうなんだよなあ。でもアレクサンドロス大王なりきりごっこしたい人だったから、やっぱりヤバい方向に覚醒するんですかね。真実はメフメトのみぞ知る。
 あ、ちなみに作中に出てきた名無しの女性は一応バヤジットくんのママのつもりです。なので、一応彼女は将来的には報われているほうとフォローしておきます。ちゃんと立派なお墓を作ってあげてるもんね。親父が用意してきた婚約女性は…聞くな……(可哀想)

 芸術品コレクターでもあったメフメトが特に興味あったのは、写実的なもの、つまりイタリアの絵画やメダルの彫刻に向けられていたようです。本人がノートにラクガキしていた絵も写実的な感じらしい。
 そしてお花大好きスルタンでもあるから、薔薇を持っているあの絵は有名ですよね!
 スルタン候補は手に職をつけるのが習わしなので、メフメトの場合は、庭師としても生きていけるように技能を積んでいたらしいです。どうせスルタンになれなかった男はほとんど殺されるのにか?とツッコミ入れちゃいけないところですか?
 というわけで薔薇をキーに小説を書いたわけです。イスラム教にとって象徴的な花ですし、棘があるところが串刺し公と言われるヴラドともシンパシーあるしで、何とかうまいこと書いてやりたいな!と書き始めたのがこの小説でした。それだけじゃ短すぎたので、肉付けが地味に大変だった……。小説書くの久しぶりなんじゃ、許して。

 以上で解説兼後書きは終わりです。
 読んでくださってありがとうございました。

Posted by tiriw

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